イケメン
俺:イケメンになりたい。
姉:100回生まれ変わっても無理。
俺:どんだけ~?
姉:101回目でトラックに跳ねられて、ミジンコに生まれ変わって、ミジンコ界のイケメンにならなれるかも。
俺:イケメンのミジンコってどんなんよ?
姉:理科の教科書に載るとか。
俺:できれば歴史の教科書の方がいいです。
姉:歴史上の人物ってイケメンぽく描かれてるよなぁ。
俺:歴史上の肖像画ってかなり嘘くさいらしい。俺らが習った源頼朝や足利尊氏の絵は、今の教科書になかったりする。
姉:頼朝といえば、あの顔しか思い浮かばない。
俺:しかも、1185年 鎌倉幕府の成立(山川出版 日本史B)いいハコつくろう、鎌倉幕府。
姉:詐欺だ。
俺:イケメンに騙されるのは、昔からの宿命。
姉:別にイケメンになら騙されてもいい。
俺:姉貴の言うイケメンって主に容姿だな。
姉:主にというか、容姿が全て。
俺:何回も言うけど、イケメンはイケてる面じゃなくて、イケてるメンズ。
姉:やから、イケてるメンズっていうのは、容姿が素敵ってこと。
俺:でも容姿はどうすることもできない。
姉:やからあんたは、どう転んでもイケメンにはなれない。
俺:言い切りやがった。
姉:どんなに優れた能力を持っていようとも、イケメンとは無関係。ゴジラ松井が、かつてマスコミにイケメンと報道されたことがあろうか。
俺:反語表現まで使って力説しないで頂きたい。
姉:じゃあ、あり得んけど、仮にあんたが何かの第一人者とする。
俺:中途半端に傷つくからいちいちあり得ないとか言わなくていい。
姉:その状態で『イケメン♂パラダイス』に出てみよう。
俺:多分、『死ね』とか生暖かいメッセージが届くね。
姉:次週からモザイク有りでお送りします。
俺:ひどい。
姉:タイトルが『ポケモン♂パラダイス』になるかもしれない。
俺:もはや人じゃない。
姉:イケメンを好むのは、正しい事でもある。
俺:散々切り捨てた次は正当化っすか。
姉:傾向として、容姿が美しいと、ちやほやされるから自信になる。逆に、容姿にコンプレックスがある人は卑屈になる。
俺:容姿が性格を作るってこと?
姉:おおむねイケメンの方が性格がいい。
俺:そうなの?
姉:そうなの。
俺:じゃあ、容姿端麗で何かの第一人者だったら、イケメンを超越した存在だな。
姉:そういう人のことをカリスマって呼ぶ。
俺:カリスマは容姿端麗が前提?
姉:カリスマ店員やカリスマモデルがハリセンボンみたいだったら容認できる?
俺:カリスマニートなら。
姉:ニート界に失礼。
俺:そこはハリセンボンに軍配をあげて欲しい。
姉:そもそもカリスマニートって何よ?
俺:ヒモ、または主婦。
姉:主婦が怒るぞ。
俺:『ビリーズニートキャンプ』で、7日間でカリスマニートになれる。
姉:どんなDVDだ。
俺:『働いたら負けだ!』とビリー隊長の叱咤。
姉:あんたは米軍にでも入って鍛え直してもらったほうがいい。
俺:米軍に入っても、容姿が前提である限り、カリスマになれるチャンスはないわけか。
姉:カリスマミジンコならいいよ。
俺:誰しもチャンスは平等にあるべき。
姉:珍しくまともなことを言ってるね。
俺:容姿をどうすることもできないのなら、全ての人間の目を、あらゆる人が同じ容姿に見えるように改造する。
姉:何故そんなことを?
俺:容姿をフラットにすれば、完全に中身の勝負になる。
姉:それだとあんたは完全敗北だよ。
俺:これによって姉貴の定義では、イケメンという概念がなくなるわけだ。
姉:どうせそんな目を持つなら、あらゆる人が亀梨和也の顔に見えるようにしたい。
俺:日替わりで赤西にも入れ替えが効く。
姉:まさにイケメン♂パラダイス。
俺:でも、芸能人の顔も全員同じに見えるわけやから、今後〇〇さんという概念すらなくなる。
姉:ザ・たっちの芸が完全に成り立たなくなる。
俺:もっと広い視野で心配しません?
姉:どうやって人と人とを識別していいかわからん。
俺:その世界は既に実現してる。それがネットの世界。
姉:確かにネット上だけではイケメンは成立しないね。
俺:イケメン♂パラダイスもそのうちすたれた天国になってるかもしれん。
姉:私の目の黒いうちは、そうはさせない。
俺:おやすみ。
姉:おやすみ。
姉:100回生まれ変わっても無理。
俺:どんだけ~?
姉:101回目でトラックに跳ねられて、ミジンコに生まれ変わって、ミジンコ界のイケメンにならなれるかも。
俺:イケメンのミジンコってどんなんよ?
姉:理科の教科書に載るとか。
俺:できれば歴史の教科書の方がいいです。
姉:歴史上の人物ってイケメンぽく描かれてるよなぁ。
俺:歴史上の肖像画ってかなり嘘くさいらしい。俺らが習った源頼朝や足利尊氏の絵は、今の教科書になかったりする。
姉:頼朝といえば、あの顔しか思い浮かばない。
俺:しかも、1185年 鎌倉幕府の成立(山川出版 日本史B)いいハコつくろう、鎌倉幕府。
姉:詐欺だ。
俺:イケメンに騙されるのは、昔からの宿命。
姉:別にイケメンになら騙されてもいい。
俺:姉貴の言うイケメンって主に容姿だな。
姉:主にというか、容姿が全て。
俺:何回も言うけど、イケメンはイケてる面じゃなくて、イケてるメンズ。
姉:やから、イケてるメンズっていうのは、容姿が素敵ってこと。
俺:でも容姿はどうすることもできない。
姉:やからあんたは、どう転んでもイケメンにはなれない。
俺:言い切りやがった。
姉:どんなに優れた能力を持っていようとも、イケメンとは無関係。ゴジラ松井が、かつてマスコミにイケメンと報道されたことがあろうか。
俺:反語表現まで使って力説しないで頂きたい。
姉:じゃあ、あり得んけど、仮にあんたが何かの第一人者とする。
俺:中途半端に傷つくからいちいちあり得ないとか言わなくていい。
姉:その状態で『イケメン♂パラダイス』に出てみよう。
俺:多分、『死ね』とか生暖かいメッセージが届くね。
姉:次週からモザイク有りでお送りします。
俺:ひどい。
姉:タイトルが『ポケモン♂パラダイス』になるかもしれない。
俺:もはや人じゃない。
姉:イケメンを好むのは、正しい事でもある。
俺:散々切り捨てた次は正当化っすか。
姉:傾向として、容姿が美しいと、ちやほやされるから自信になる。逆に、容姿にコンプレックスがある人は卑屈になる。
俺:容姿が性格を作るってこと?
姉:おおむねイケメンの方が性格がいい。
俺:そうなの?
姉:そうなの。
俺:じゃあ、容姿端麗で何かの第一人者だったら、イケメンを超越した存在だな。
姉:そういう人のことをカリスマって呼ぶ。
俺:カリスマは容姿端麗が前提?
姉:カリスマ店員やカリスマモデルがハリセンボンみたいだったら容認できる?
俺:カリスマニートなら。
姉:ニート界に失礼。
俺:そこはハリセンボンに軍配をあげて欲しい。
姉:そもそもカリスマニートって何よ?
俺:ヒモ、または主婦。
姉:主婦が怒るぞ。
俺:『ビリーズニートキャンプ』で、7日間でカリスマニートになれる。
姉:どんなDVDだ。
俺:『働いたら負けだ!』とビリー隊長の叱咤。
姉:あんたは米軍にでも入って鍛え直してもらったほうがいい。
俺:米軍に入っても、容姿が前提である限り、カリスマになれるチャンスはないわけか。
姉:カリスマミジンコならいいよ。
俺:誰しもチャンスは平等にあるべき。
姉:珍しくまともなことを言ってるね。
俺:容姿をどうすることもできないのなら、全ての人間の目を、あらゆる人が同じ容姿に見えるように改造する。
姉:何故そんなことを?
俺:容姿をフラットにすれば、完全に中身の勝負になる。
姉:それだとあんたは完全敗北だよ。
俺:これによって姉貴の定義では、イケメンという概念がなくなるわけだ。
姉:どうせそんな目を持つなら、あらゆる人が亀梨和也の顔に見えるようにしたい。
俺:日替わりで赤西にも入れ替えが効く。
姉:まさにイケメン♂パラダイス。
俺:でも、芸能人の顔も全員同じに見えるわけやから、今後〇〇さんという概念すらなくなる。
姉:ザ・たっちの芸が完全に成り立たなくなる。
俺:もっと広い視野で心配しません?
姉:どうやって人と人とを識別していいかわからん。
俺:その世界は既に実現してる。それがネットの世界。
姉:確かにネット上だけではイケメンは成立しないね。
俺:イケメン♂パラダイスもそのうちすたれた天国になってるかもしれん。
姉:私の目の黒いうちは、そうはさせない。
俺:おやすみ。
姉:おやすみ。