カヤはとってもがんばりました | 凛生 オフィシャルブログ 「Never too late」 Powered by Ameba

カヤはとってもがんばりました

4月7日
愛猫のカヤが亡くなりました
 
16歳10ヶ月の生涯でした
 
カヤを喪ってから何も手付かずの日々ですが
このblogを通して、これまでカヤを可愛がってくださっていた皆さん
そして、私がそうであったように
飼い猫の最期を迎えるにあたり
不安の中、様々な情報を探しているだろう皆さんのために
書き残しておこうと思います
 
 
昨年、末期の慢性腎不全とわかってから
いつ心臓が止まってもおかしくない状況だと余命宣告はされていて
一緒に年を越すのを目標にしてきました
 
一度壊れた猫の腎臓は元には戻せません
だから残念ながら病気が治ることはありません
でも、何もしなければ
吐き気は悪化しご飯は食べられず
身体中に回ってしまう毒素を体外に排出できなくなり
苦しんで生きていくことになります
 
点滴で水分を入れ続けてあげること
これが、苦しまずに最期を迎えさせてあげられる最善の策でした
 
家につく猫は病院に外出するだけでもストレスがかかり
高齢猫にとっては更に寿命を縮めてしまうことになります
その上、通院し点滴治療を続ければ治療費も更に高額になってくることから
自宅での点滴治療を選択し
毎日毎日、挑戦の日々でした
 
獣医さんが点滴を刺しているところを動画に撮り
それを何度も観ながらイメージトレーニングをする、
それでも最初のうちは私も針を刺す手が震えて
失敗ばかり
ごめんね、と謝ってばかりでした
そのうちに、毎日刺しているから皮が硬くなってきて針も思うように刺せなくなって
痛かっただろうに
それでもカヤはあきらめなかった
 
点滴治療は延命治療にしかならないのだから
自然に逆らって人間のエゴで寿命を延ばしているだけで可哀想だよ、
と友人に言われたこともあります
 
延命治療だということは百も承知
ただ、カヤがまだ生きようとしていた
本人が生きることをあきらめていないのに
私がどうしてあきらめられるだろうか
 
とにかく、苦しまずに最期を迎えてほしい
その一心で
色々な葛藤もありながら
最期を迎える準備をしてきました
 
年末には歩けなくなり
それでも這ってトイレに行こうとする
だけどやっぱり間に合わない
部屋中にトイレシートを敷き
カヤのストレスが溜まらないように
直ぐにシートを替える、の繰り返し
 
もうお風呂に入れてあげることもできないので
臭いが気になると
拭き取りのシャンプーで洗い
ふわふわの毛がチャームポイントだったカヤのために
コームで毛を撫でていました
元気な頃使っていた毛取りは
痩せ細っていく体には痛いだけで気持ち良く無くなります
 
 
ドライフードのカリポリが食べられなくなり
ありとあらゆるウェットフードも試しました
病院食から市販の高カロリーのものまでたくさん
 
晩年まで口にできたのは
ちゅーる でした
国産の和味(なごみ)にゃめ〜る も
食いつきが良かったかもしれない
 
夜間に救急病院に駆けつけたこともありました
かかりつけ医との連携がしっかりとれている救急病院で、
明朝には診察データがかかりつけ医に届いていて
私は何も説明する必要もなく、本当に助かりました
どこの病院に行っても
本当に大人しくて良い子だ、と可愛がってもらいました
 
点滴が効いてからは
歩けるようになり
水も飲めるようになって
ご飯も食べられるようになり
と思ったら
痙攣発作が二度も起こり
それでも奇跡を起こし続けていました
 
年を越し、春を迎えました
又歩けなくなり、ご飯が食べられなくなり
水も飲めなくなり
寝たきりとなりました
一緒にホトカペで寝続けていたら私のギックリ腰が再発したけど
私にはゴッドハンドがいてくれるので
なんのことはない
 
この数ヶ月はカヤと寄り添う為だけに暮らしてきました
それなのに、私がたまたま外出した間に
カヤは逝ってしまいました
最期は寂しくないように私の腕の中で、、、と思っていたのに
ひとりで逝かせてしまった
この事は一生悔やみ続けると思います
 
カヤを知る優しい人たちは、
お母さんを悲しませない為に
カヤはその時を選んだんだ
だから凛生が悔やんではいけない、と言ってくれます
 
確かにそうかもしれない
でも私は
あの日に出掛けてしまった自分のことを
まだ許せません
 
 
2㎏も無くなり小さくなってしまったけれど
息を引き取ってから見る見る毛が艶々に戻っていきました
年齢と病気から、さすがのカヤの毛も
少しゴワゴワとしてきていたのに
これはとても不思議で救われた事柄でした
 
 
最期がくることを覚悟していたつもりだったけれど
いざその時がきたらやっぱりダメですね
 
14年前、私がICUから退院したちょうどその直後、
人間不信になり大雨の中危機一髪で命が助かったカヤ
私の腕の中で震え続けていました
あの日、この子を守るために生きよう、と決めてから
ふたりで支え合って生きてきました
 
 
カヤがいたから生きてこられました
 
最後の最期まで
小さな身体で懸命に生きて
生きる姿勢を示し続けてくれました
 
ただただ感謝しかありません
 
 
ペットを飼っていない人からしたら
どうしてそんなに悲しむの?と、理解できないかもしれません
ペットを飼っている人でも
いずれ別れは来るのだからそんなに悲しんだってしょうがない、と言う人もいます
 
ペットと言えど親にとっては子供と同じです
小さな大事な命だから
 
 
猫だけれど私にとっては娘でした
だからこそ亡くなった日から
カヤを可愛がってくれた皆が次々と弔問に訪れてくれました
 
いただいたお花と一緒にお骨になりました
 
みんなに見送られて
幸せな境涯だったと思います
 
 
生前カヤを可愛がってくださった皆さまに
この場を借りて御礼申し上げます
 
ありがとうございました