血管選手権 | 凛生 オフィシャルブログ 「Never too late」 Powered by Ameba

血管選手権

医師「二、三日入院した方が良いと思う」

凛生「死にそうな猫がいるので出来ません」

医師「それなら強めの点滴入れましょう」

 

年明けから持病の激痛が活発化し

家にある鎮痛剤も全て切れたので

朝一で病院に駆け込んだものの

待合室で動けなくなり

急遽病室で検査が続いた

 

パワフルな点滴が投入されたので

麻酔が効きやすい私は酔っ払ったようになって

自力で歩けるまでに半日かかった

 

点滴が落ちてくるのをぼーっと見ながら

なんだか饒舌になってきて

誰もが嫌がる私の細い血管に挑んでくれた看護士さんに

呂律が回らない口で話しかけ始めた

 

凛生「数時間前に飼い猫に点滴してたと思ったら、今度は自分なんですわ

なんだか不思議な光景だなと思って」

看護士「えー!?それは大変ねぇ、猫ちゃんの点滴も大変でしょう?」

凛生「そうなんですよね、なかなか上手にならなくて。

あのう、手元で調整しても点滴が勢いよく落ちてこないのはどうしてでしょう?」

看護士「それはもしかしたら、針の刺した方向が血管を触ってしまっていたり、

どこかを傷つけてしまっているから落ちてこないのかもしれないわね」

凛生「なるほどー、確かに、ちゃんと落ちてこない時ほど痛がって暴れてた。。。」

 

直ぐに抜いてあげて正解だったんだ

可哀想なことしたなぁ

 

私の採血も点滴も一度で決めた看護士さんに拍手をしたい心境だった

 

凛生「昔、若いお医者さんが6回も失敗していました」

看護士「えーーーー!!そんなに耐えたんですか?

本当にね、上達するには練習を重ねるしかないですからね。

でもなかなかそこにお付き合いしてくれる患者さんはいないですよ」

凛生「上手い人と下手な人の違いって何なんでしょうね」

看護士「勿論経験の差はありますけど、センスもあると思います」

凛生「へぇー、注射にもセンスですか、それは面白いですね」

看護士「私くらいになると年の功とかもね」

 

いやいやそんな

 

綺麗な看護士さんだった

姉のように母のように思えるような

優しい看護士さんは、マメに私の病室を覗いては

薬が効いているか心配して寄り添ってくれていた

その暖かさに実はちょっと泣きそうだった

 

いつもの痛みで病院にいること自体

少し情けないやら恥ずかしくもあった

 

でも、看護士さんと触れ合っていたこの時間が

心の疲れを癒してくれて

今日病院に来たことも意味があったんだなと思った

必要な時間だったのだと

 

入院する、しない、

こうしたお医者さんとのやり取りも

今に始まった事ではない

でも、今はとにかく入院は嫌なのだ

 

その夜、ひょんなことから事情を伝えた弟に言われた

自分の身体も大事にね、入院となったら直ぐに行くから、と。

 

そう、

ちゃんとわかってくれている

私が入院したら

来て欲しいのは病院ではなく家だ

家に泊まり込みでカヤに付き添って欲しい

 

弟がわかってくれてるのなら

次は無理せずに甘えてみてもいいか、なんて

 

しかし、今回ではっきりした

病気が悪化しているわけではない

むしろ小さくなっている

それなのに薬の副作用もここまで酷いのは

ジェネリックに変えてからなのだ

 

高価な薬ほどジェネリックは有難い

でも、一概に良いとは言えない

先発品と同じ成分だとしても、作り方の過程は違うと聞く。

少なくとも、私の体質や病気にはジェネリック薬品は合わない。

 

同じ病気で同じ薬を飲んでいる人たちも

ジェネリックに変えてからおかしくなったと

ちらほら聞こえ始めている

 

こういう声にもっと病院や薬局は耳を傾けてほしい

更にもっと上の人たちも

 

 

それにしても

看護士泣かせのこの血管

血管選手権なんてのがあったら出てみてもいいかもしれない

細さ部門で 笑

 

 

{D092BDA5-2F32-47AC-BC19-C87D34F8AFF2}