人間勝負 | 凛生 オフィシャルブログ 「Never too late」 Powered by Ameba

人間勝負

夢と現実の狭間


こんな返事がきていたらいいな、と心中で思っていたからか

きていたはずのメールを起きてすぐに確認したら

そんなメールはどこにも見当たらなかった


途端に空しさに襲われる


私ってば何やってんだろ、と

自分で選んだ選択を間違っていたのかと思わせる


人が皆、自分の思い通りに動くものでは決してない

それでも、こうしてスクランブル交差点のようにすれ違ってばかりいるのは

心が通い合っていないからなんじゃないか

そんなことを思うと全身の力が抜けていく



歌詞の世界と現実を行ったり来たりしている今日この頃



柴田錬三郎の「人間勝負」

日本の歴史ものに弱い私が一気に読み終えた


歴史ものは好きなんだが何故弱いって

名前やらなんやらの難しい読み方

豊後守重政(ぶんごのかみしげまさ)とか

仮名がふられていないと読めないような

難しい漢字がずらずらずらっと並ぶところにくると

参ったな、、、ってことになる


だから歴史は好きでも日本史には弱い

世界史はカタカナだからパッと見で読みやすい


そんなことはどうでもいいのだが

この「人間勝負」

これが歴史の真実ではないのか?と思ってしまうほど

緻密な物語だ

流石、大作家柴田錬三郎


一芸に秀でたそれぞれ男女十人が選ばれ

琉球に眠るお宝を取りに行く

道中、様々な刺客が次々に現れ

斬っては斬られ、仆れていく

そして、お宝を受け取るには

契りを交わし夫婦となった男女でなければならないのだ


死と隣り合わせにいながら

恋愛と無縁の生き方をしてきた男女たちが

誰かを想い、恋いこがれ、恋愛模様が交錯していく


男は女を守り

女はまた、男を愛する女としての幸せを初めて追い求めるようになる



最後に生き残り琉球に辿り着いた男女は誰なのか

最後の最期までドキドキワクワクさせられる


読み終えた後に

タイトルの「人間勝負」を重く受け止めた

仕事も恋愛も

「人間力」で決まるのだと




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