~つないだ手~  リブログ | せんねんのかなたへ

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きみにきかせたい ぼくの、ものがたりを

ぼく 「ねえ、ママ」

ママ 「なに?」

ぼく 「ぼくは、この道をひとりで帰れないよね」

ママ 「そうね、まだ無理ね」

ぼく 「だから、ママは手をつないでくれているの?」

ママ 「そうよ、あなたが道をまちがえないようにね」

ぼく 「そうか、それって何才ぐらいまでなんだろ」

ママ 「たぶん、小学校にあがるくらいまでじゃない」

ぼく 「じゃあ、もうすぐだ」

ママ 「うん、もうすぐだね」

ぼく 「ママと手をつなげられなくなるの、さびしいな」

ママ 「ママもさびしいけど、仕方ないのよ」

ぼく 「ママといつまでも、一緒にいたいな」

ママ 「そうね、ママもそう思うわ」

ぼく 「ぼくが、おとなになってね」

ママ 「うん」

ぼく 「ママがおばあちゃんになったらね」

ママ 「うん・・・」

ぼく 「ぼくが、ママの手をとって歩いてあげる」

ママ 「そうなの」

ぼく 「ママが転ばないようにね」

ママ 「そうね、そんな日がくるかもね」

ぼく 「だから、ずっと先だけど、また手をつなげるよ」

ママ 「そうかあ、じゃあママも長生きしないとね」

ぼく 「だから、・・・ね」

 

ママ 「なに・・・?」

 

ぼく 「さびしくなんて、ないんだよ」

ママ 「ありがとう・・・」