こんばんは、Linです。

 まずは、今日の記事を書くにあたって質問箱にこの話を投げてくださった方、アンケートにご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 外国人選手の出場枠を現行の3枠から5枠に増やすという案が浮上し、大きな話題を呼んでいます。

 外国人選手のための枠を拡大することは画期的なアイデアとはいえ、果たしてその功罪を細かく予測するとどうなるのか?

 まず、これで得があるのは外国人選手をそれだけ多く獲れる金満クラブという考えがある方、それは少し違います

 確かにカネのあるクラブが実力や名のある外国人選手を引っこ抜くことはできます。そしてそれをそのままスタメンにすることも可能ですね。

 ただし、もう1つのパターンがあるんです。

 海外、特にブラジルやアルゼンチンなどの南米系にスカウト網を張っていて、将来有望な隠れた実力派なり、まだまだこれからという選手を連れて来るためのルートがあるクラブです。

 これ実はかなり気づかれにくいルートなんですけど、わかります?これが出来たら出来たで割とチートになりそうな予感。

 なぜならそういった選手は比較的安価で獲得することができうるんです。

 金満でなくともルートさえあればできかねない、そういう手段ですよね。

 それを頭に入れてもらった上で。

 アンケートは以下のようになりました。





 割と僅差で反対が勝った感じですね。

 賛成してる人には財政的余裕のあるクラブのサポの方が多いのかもしれないし、反対してる人にはその逆の方が多いかもしれない。その可能性は否めません。

 ただし、先程言いました。金満かどうかはこの問題を語る要素にはならないと。

 では本題に入りましょう。

 結論から言うと、「条件付きであり」だと思います。

 理由の前に、その条件とは?というとこを説明します。

 まず、外国人選手枠に該当する選手の年俸を、1人を除いて一定金額までに抑えること。

 これはビッグネームを大量乱獲するようなクラブが出ないようにするためです。

 決してビッグネームの存在を悪とするわけではないのですが、この規定を作ればビッグネームは一クラブ1人で抑えられるため、パワーバランスが崩れるような事態が防げます

 なおこの規定は、「外資参入を禁じている現状では」というふうにするべきかと思ってます。外資の話も近いうちに出しますけどね。

 次に、同時出場を5人までとする一方で、あくまで日本人選手がフルタイムを通して6人はいるよう規定すること。

 最後に、GKは日本人選手のみと規定すること。

 この2つ、特にGKの規定は、日本人選手を育てるという点において重要なルールだと思っています。

 なんだかんだとGKに関してはあまり育たないのが日本代表でも問題になって来ています。

 それだけに、自前で育てるためにはこれくらいの縛りをつけなければならないでしょう。

 それから6人は日本人という規定も、日本のリーグである以上は日本人の方が少ない、あるいは誰も日本人がいないという事態は避けたいわけですよね。

 いつぞやか、プレミアリーグで両チームスターティングメンバーに誰一人イギリス人がいないという事態が起きました。結局出場したのは途中出場した1人だけという、一体どこのリーグなのかわからない事態でしたね。

 これでは全く選手が育たない。代表強化など鼻で笑えるレベルの話になります。

 この3つです。

 これが規定されるならば、制度変更をすることはありだと思います。

 確かに5人同時出場が可能になれば、リーグとしてもよりハイレベルなゲームが観られること所属選手の国や地域でのJリーグへの関心が増すために市場拡大につながることが考えられます。

 さらには外国人選手にあるハングリー精神、いい意味でのエゴイスティックなメンタリティーは間違いなく日本人選手の覚醒を促すことになりますから、必要な要素ではあると思います。

 決してデメリットばかりではないだけに、まずは日本人選手を守る、育てるという方針、日本人選手ファーストという考えを持って欲しいです。

 今現在優秀な若い日本人選手が代表入り前に海外に進出する流れができていますが、これは試合に出てアピールしているからこその結果でもあります。

 それだけに、日本人選手に試合経験を積ませることは不可欠です。

 リーグや代表の長期プランでの強化のために遠回りをするか、目先の結果だけ求めて得られるものに満足するのか。

 それこそ、「神の恵み」となるのか、「悪魔の切札」となるのか、運命の分岐点とも言えるでしょう。

 一歩間違えれば破滅の道をたどることになりますが、使い道次第では新しい風を吹き込むチャンスになるはずです。

 よくよく考えてから決める、少なくとも来シーズンからはいやりましょうというのは安直すぎると思います。

 一年丸々、来シーズン一杯までは時間をかけて考えて欲しいですね。

 この先どのような道を辿るのか、期待しながら見ていきましょう。