劇団紹介 【ego-rock】
さてさて、6番目の劇団さんの紹介です!
とにかく彼女達の舞台は生々しい。
血の匂いがする舞台だ。
一編の詩のようでもあり、官能的でもあり、また叙情的でもある。
ただ共通する事がひとつだけある。
『切ない』
そのワードに起因するサムシングを彼女達 【ego-rock】 は持っているのである!
ではご登場願おう。
【ego-rock】
http://ego69.web.fc2.com/index.html
【劇団プロフィール】
入りたい劇団が特に無いという理由で、「ego-rock」という名前を使い、生島裕子が一人で芝居を創り始める。暫く一人で活動を続けるも、寂しくなってきたのか、ある日突然、「もう一人ぼっちは嫌!」と泣き叫びながら、劇団化を決意。2007年3月、「赤春ピストルズ」という作品で正式に劇団を旗揚げする。
以降、劇団の公演に加え、年に1回「エロ・ロックフェスティバル」というイベントも主催。自分達の世界を吐き出そうと、日々奮闘している。
【劇団キャッチフレーズ】
汚れた自我を、揺らし転がし、生きていきます…、ego-rock。
【劇団メンバー】
生島祐子
ガブリエル
細見ケイコ
佳波芽依
ナガセ
川口新吾
【僕の紹介】
過去に僕が書いたものを抜粋しよう。
彼女達は毎年、演劇イベントを開催されている。
何とも切なく胸を焦がすイベントである。
~秋が来ようとも、歳を召そうとも、エロの炎は消えないと彼女は呟く~
というテーマを掲げて4組の集まりがエロについて模索するというイベント。
僕は初めての参戦。
最初のオープニングにて度肝を抜かれる!
ガブリエルさんと紫のキャミソールにガスマスクを被った生島裕子さんが舞台に現れる。
それだけで異様であるのに、彼女は露出した肌を恥じようともせずに顔面を覆い尽くしているガスマスクを手放せない。
肌をいくらさらそうとも、顔だけは嫌なのだ!と。
そんな彼女はキャミソールを脱ぎ捨て、ブラパンのみになる!
しかしそれでもおさまらない彼女はブラジャーを取り去る。
威風堂々とした乳首が敷き詰められた空間に解放される!
男は彼女の後ろに立ち・・・・・・・
とにかくこのオープニングのみで頭をガーーーーーーーン!と殴られた。
乳首ではなく潔さ。
その神々しいまでの前向きの姿勢にやられた気がしたのだ!
しかも・・・・・
しかもである!
そのBGMには僕が敬愛して止まない 【凛として時雨】 が使われているのである!
嗚呼!何という事だ!絶妙に閉鎖された空間に合う音楽である!
そして、間違いなかったと確信した。
もしお時間があるなら足を伸ばすべきである!
その敷き詰められた空間で起こる出来事を目撃すべきだ!
ego-rock = 生島祐子 さんが描き出す世界は冷たく切ない。
だのに心にフックし、何かを残す。
演劇的であり、文学的であり、その小宇宙は中毒性を引き起こす。
それは人間の持つ欲望を的確に捉え、そして包み込むからだ。
そんなコトを書き綴っている。
ふんだんに僕は 【エロ】 を前面に押し出しているのだが、絶対にそれだけではない事を追記しておく。
人間には様々な欲求が起きる。
その欲求の受け皿として、しかも分り易い具体例の一つとして遣い易いアイテムを遣っているだけに過ぎないのだ。
だからこそ 【ego-rock】 を観る時には心を無にして全てを受け入れる体勢のまま観劇するのが正しい。
聖も
邪も
裏も
表も
それらを超越する 【情念】 が舞台上に存分に展開されるのである。
さぁ、それを楽しみに劇場へ向おうではないか!
自我を転がし声高に叫ぼうではないか!
【ego-rock】と!