最近見た映画の超個人的な感想。

 

まずはロックバンド、スパークス関連の2本。2本とも本当に面白かった。

「スパークス・ブラザーズ」は、ミュージシャンの伝記映画だけど、ファンでなくても楽しめる。

映画としてよくできている。エドガー・ライト監督は、スパークスのファンで、スパークスの事よく知ってるのでしょうけど、監督の力量で、ここまで映画として面白いのでしょう。スパークスの

ミュージカル「アネット」も面白かった。ミュージカルと言うより、ロック・オペラって感じ。曲がやっぱロックだもん。ザ・フーのロック・オペラ「トミー」に、僕の中では、近いかな。スパークスらしい、ダークな内容だけど、こちらも監督の力量で傑作になっていると思う。あと主人公が、スターウォーズのアダム・ドライバーで、劇中で、客にブーイングを受けながら、スタンダップ・コメディーをやるのだけど、その演技力は凄いと思いました。ハリウッドはやっぱり凄いな。抜群の2本でした。

 

 

 

ミュージカルといえば、このちょっと前にスピルバーグの「ウエスト・サイド・ストーリー」を見ました。なんだかんだ言って、やっぱりスピルバーグ凄いわ。名作のリメイクむつかしいと思うけど、そんな事どうでもいいくらい、最後まで引き込まれって見てしまった。面白かったわ。

内容も知ってるし、曲も思った以上に知っていた、スタンダードだもんね。イエスだって、初期の頃やっていたし。ストーリーは悲劇なんだけど、音楽の力強さが希望のような気がする。

音楽が救いだって思う。

 

 

 

に比べて「ザ・バットマン」の暗いこと。最近はダークなバットマンばかり。面白いけどね。映画としては面白いよ。でも個人的には、TVでやっていた、能天気な楽しい感じのバットマンが好きかな。

 

 

ダークと言えばフランス映画の「チタン」カンヌでパルムドール「最高」賞をとった作品らしい。

エロもあるし、暴力的でもあるけど、いやらしくもないし、エグくもない。それがいいことかどうかは、分からないけど。女性監督だからかな。繊細な感じはする。前半はぶっ飛んだ感じで、後半はそう決着するんだって感じ。

 

 

ぶっ飛んだと言えば。タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「メモリア」。アノーチャ・スウィチャーゴーンポン監督の特集の中で何度も話に出てきた、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督。やっとその作品が見れた。アノーチャーと同様、前衛的な作家なんだろうと思って見ました。これは最新作で音が重要なテーマ。音を引き立てるためか、静寂も多い。オープン静寂の中でいきなりズドンって音には、ビクっとした、いろんな音が出てくる、ストリートの歌やバンドのシーンもある。静寂、長回しのシーンも多く、ほんのちょっと寝てしまったのだけど、目が覚めた時、まだ同じ映像で、ちょっと笑ってしまった。主役の人、どっかで見たなて思ったら、このちょと前にみた「フレンチ・ディスパッチ」に出ていたティルダ・スウィントンて人だった。

物語は静寂の中、たまにドカンって音やいろんな音が聞こえながら、静かに進んで行く。

ラストあたりで自然の中に入って、不思議な体験をする。こうゆう感じで終わりなのかなて思うとラスト、あっと驚くビックリシーンが待っている。アノーチャもそうだけど、このぶっ飛び具合がタイのインディーズのトレンドなのか、僕は大好きだけど。この映画好きです。

 

 

なんか長くなったので残りの映画はまた。