「波よ聞いてくれ」
第1話~第3話まで視聴したので、
感想というほどではないけど少し。
※以下ネタバレ
札幌のスープカレー屋で働く鼓田ミナレ。
彼氏と別れた失恋の痛みを癒すため、しこたま飲み、
飲み屋で偶然出会ったおじさんに絡み、愚痴を零しまくった。
翌朝、途中からの記憶を失っていたミナレだが、
職場でかかっていたラジオから、
喪失したままでいたかった昨日の会話が流れてくる。
秒でラジオ局に突撃するミナレ。
そして、何故か放送を任される。
で。
スープカレー屋をクビになって路頭に迷いそうになったり、
泥酔したり、
スープカレー屋の同僚(ミナレに気がある)に愚痴ったり、
泥酔して吐きそうになったり、
アパートの家賃諸々が払えなくて家なしの危機に陥ったり、
色々しながら、
あれよあれよとラジオでパーソナリティーを務めることに
なりそうなわけですが・・・。
そして、また居候先で飲む。
まず酒を控えよう!
まあ、それはともかく。
ミナレはサバサバした、というか、バサバサした女性です。
女性らしさもないではないけれど、
言動はガサツ、口は悪く、何もかも自己中心的。
ただ、「自分」というものには真っ直ぐな、
何かしらの「芯」を感じます。
現実で会ったならば、
ぜっっっっっっったいに仲良くできないタイプです。
私はあちらが嫌い、
あちらは私が嫌い。
そんなイメージw
ただ、それでも、こうやってキャラとしてみると、
なにかしらの好感のようなものを覚えます。
まあ、ミナレさん、
冷静に考えると結構酷い人なんですけどね。
ラジオで元カレに「世界の果てまで追い詰めて殺す!」という
ようなことを公共の電波に乗せて発信。
職場に遅刻しても反省どころか殊勝な態度もとらず、
店長の指示や方針は比較的無視。
飲み屋で隣になった?おじさんに絡みまくり、
つまみを強奪。
そのおじさんが前職をクビになった時に、
次の職を提供してくれそうだけれど、
態度や言動はかなり横柄。
新しい職場に住みこもうとする。
そして、
泥酔しての帰宅時は、
いつも自分の部屋の真下の部屋に入り込み、
そこの住人がミナレの部屋に運んでくれていたのを、
「私、泥酔してもそこはきちんとしてる」と思っていた・・・。
うわあ・・・。
列挙すると酷いな。
他にもあるけど。
このように、あまり好感というものを抱けない言動の
女性なわけですが、
それでもどこかしら応援したい気持ちを掻き立てられます。
人生いつもギリギリで生きてるからかなw
色々と自分勝手ではあるけれど、
その「自分に正直」な姿が逆に清々しくもある・・・気もする。
そんな感じで。
ミナレさんの
人生いつも崖っぷち、
男はみんなクソ、
だけど結婚はしたい、
あと勢い、何かしらの強烈な勢い。
そんな日々を観察する、癖と独自の魅力を持つ作品だと思います。