「Dr.STONE」
第一期、全24話、視聴終了後の感想です。
※ネタバレします。
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☆24話視聴後感想
突然、世界に光が走り、全人類は石と化した。
それから3700年後。
石化から解放された少年・千空は、
科学知識を活かし、全人類を救おうと活動し始める。
謎の現象により、世界の人類が全て石化した。
3700年後。主人公・千空の石化が解ける。
が。
その時、世界からは文明が消滅し、自然の王国となっていた。
人間が存在しないので、
あるのは手つかずの原生林と野生動物だけ。
そこから知識を駆使して文明を再建する。
・・・という、壮大な始まりで。
科学知識だけで文明を作り直そう。
という部分と、
途中から出てくる原住民の村を利用し、
科学王国立国を目指す。
という部分で、
理系の世界再建物語か~。
理系は全然分からないしな~。
興味持てるかな~。
あと、現代とはかけ離れた文明レベル、
石器、土器を使う原住民たちと合流するのか~。
それって・・・原住民に知識見せつけてすごーいさせる展開?
ちょっとなあ・・・と思ったりしたんですが。
最後まで観たら、想像とは全く違った。
適当な予想で適当な苦手意識を感じていて、
正直、申し訳なかった。
確かに科学知識満載ではあるんですが、
説明が分かりやすく・・・・・・うーん・・・
分からない場合があっても、面白い。
図解で(なんとなく)理解出来る(気がする)。
少なくとも身近なものが元は何から出来ているのか
くらいは分かって、興味が持てる!
また、原住民に関しても。
知識レベルの差はありましたが、
ちゃんと彼らには彼らにしか出来ない役割があり、
そもそも知識があったところで千空一人だけでは
何も為すことが出来ないことを見せつけ、
人間の繋がり合いの重要さを教えてくれる。
人は人それぞれで素晴らしい!
こんな感じで、
話が進むごとに作品に対して好感を抱きました。
また、視聴前の印象だけでなく、
自分の中の色々な固定観念が壊されていくのも面白かったです。
理系と文系。
よく対立するように語られるこの二つですが、
作品内では、
科学が進歩することで新しい文化が生まれ、
文化が動機になり科学を促進させる等、
相互に発展させあうような関係に描かれ、
決して対立するものではありませんでした。
自然と科学についても。
自然を科学が克服した。
科学の力で人間が自然を征服した。
そんなイメージがありましたが、
何か新しいものを一つ作るにも、
薬や電話や、科学の結晶のように思えるものも、
元を辿れば何もかもが自然にいきついて、
科学は自然がなければ存在できないのだと気付かされました。
人間は自然に依存しなければ生きられない。
思っている以上に自然に依存している。
科学と自然は対立しあうものでなく、
共存しなければならないのだと思わされました。
「合理的」に関しても。
有用なものを選別して残し、
無用なものを排除して効率化する。
それが「合理的」だという思い込みが一般にある気がしますが、
作品内で科学を愛する千空が語ったのは、
それとは真逆のことでした。
特定の分野で活躍しても、別の分野では分からない。
それぞれに適切な活躍の場を割り振って分担する。
今は無用でも、いつかは役に立つかもしれない。
「多様性」こそが人類の生存戦略。
それが「合理的」。
感動しました。
科学を信奉する千空が言うからこそ感動した。
こんな感じで。
科学について、自然について、合理性についてなど、
新しい視点で見つめさせ、
同時に少年漫画らしいカタルシスや友情や絆も
感じさせてくれる素敵な作品でした。
2期もやるようなので嬉しいです。