「伊藤潤二『コレクション』」
第5話の感想です。
※ネタバレします。
◎「伊藤潤二『コレクション』」
☆第5話の感想です。
うーん・・・。
今回は個人的にあまり刺さらなかったなあ・・・。
好みの問題だろうけど。
あと、今回はどっちも笑える話だった・・・よね?
前半は、押切君の話。
異次元への入り口があるらしい洋館に住む押切君。
ある日、館の中でクラスメイトの藤井さんを
見かける押切君。
しかし、藤井さんは押切君を見るなり恐怖に震え、
「恐ろしい目に遭わせないで」と逃げ出したのだった。
というような始まりで・・・。
最初は怖くていいなーと思ってたんですが、
「恐ろしい目に遭わせる」動機がよ・・・。
おい、それかよ!現実的!!と思って、
笑ってしまってからはもう駄目。
この話は「ギャグ」に分類されました。
私の中で。
異次元に通じる自分の家より、
急にクライメイトが現れたり消えたりするより、
自分が何人も存在することより、
押切君にとっては怖いアレ(笑)
うん、そうか。
そうなのか。
もっと他に気にすることあると思うんだけどね。
部屋の壁紙とかさ。
あれは精神が不安定になるよ。
もっと爽やかなのに変えよう。
「あれ」も多少解決する・・・かも・・・しれない?
というか、押切君に教えてあげたいことがあるの。
わざわざ異次元という超自然の力を使わなくても、
クラスメイトを誘拐?して殺害するというリスクを
負わなくても、
「動物実験」
という言葉が世にはあってね・・・。
それはそれで問題は起こるかもしれないけど、
今よりは多少ましかと・・・。
まー押切君は例え相手が自分であっても
躊躇いなく「お注射しますからねー!」で
ぶっすりいくタイプだし、
一人倒したところで
第二、第三の狂気の押切が現れるみたいだから
あんまり意味はないかもしれないけど・・・。
なんて残念なイケメンなんだ、押切。
何人いても残念なんて・・・。
後半は、ヌヌーの話。
他人を呪うことがライフワークの双一君、
相変わらずの日常でした(笑)
双一君も凄いけど、
双一君と同じ学校の人達が凄過ぎる(笑)
ノートに飛んできた釘が突き刺さっても
「またか」みたいな反応だし、
先生が明らかに人じゃなくても、
「先生が変だ」で終わらせるし、
先生の指が切り落とされても、
「それは?」
「柳田先生の指です」
「やっぱり(先生は)偽物なんだ」
当然のように納得してあとは流す。
なんなんだよ。
非日常が日常で慣れ過ぎてて怖いよ。
双一と一緒に生まれ育った兄ちゃんでさえ、
双一の力で人形が動くのを目の当たりにしても
「なんだ、どうなってるんだ」
で終わりだし。
なんていうか・・・。
双一君は周囲に恵まれてるなあと思いました。
こういう超能力もちのキャラの場合、
迫害されたりなんだりで
孤独で暗い日常を送ったなんてことが
多いと思いますが、
双一君の日常はこんなにも明るい・・・。
釘を飛ばすし、
先生を人形にするし、
級長には髭を生やすし、
尻もさらす。
でも、なんだかんだで受け入れられてる双一君。
あれ・・・?
実はすごく良い話なんじゃないか?
あれ?あれ??
そんな感じで。
ギャグ回でした。