「革命機ヴァルヴレイヴ」第十七話の感想です。
なんだか最新話で、
昔の、あの、「ヴァルヴレイヴ」が帰ってきた。
とかいう話を聞いたような気がするんですが、
本当ですかね?
なんかちょっとわくわく。
※ネタバレします。
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☆第十七話「情報原子の深淵」の感想です。
ヴァルヴレイヴ1号機にルーンを食い尽くされ、
死亡したマリエ。
その姿に自分の未来を予感し、ハルトは動揺する。
一方、ドルシアでは、ハーノインがカインの
不審な動きを察知していた。
冒頭から、マリエ死亡の絵。
・・・死んじゃったのか。
そうか。
辛いな。
安らかにボタンぽちっ!・・・とか言える雰囲気じゃないな。
マリエ、死んじゃったのか・・・。
辛いな・・・。
そして、そのマリエの姿を見、また貴生川先生に
「マリエと同じ兆候が出ている」と告げられ、
動揺するハルト。
事ここに至っても「戦うか」「戦わないか」の間で
揺れるハルト。
何かがあるたびにすぐ決意が揺らぐハルト。
観ている方としては、
「またその迷いか!いい加減にしてくれ!!」
と言いたくもなりますが、
よく考えるとハルトの方がまともなのかもしれません。
ハルト含む咲森学園の彼らは、
少し前まで普通の高校生だったのですから。
戦争なんて無縁の、本当に普通の高校生が、
いきなり戦争に放り込まれる。
これだけでも十分に許容量オーバーでしょう。
それに加え、不死身の化け物になり、
いつ他人を襲うか分からない恐怖と戦っていたら、
今度は自分も抜け殻になって死ぬ未来の宣告。
これは動揺しても仕方ない。
いや、むしろあのくらいで済んでいるというのは
ハルトの精神が強靭なことの証明でしょう。
しかし。
しかし、何故かハルトに「可哀想」と思えない。
いや、ある意味では思ってる。
でも同情はするけど共感は出来ない。
それよりイライラしてしまう。
だって・・・だって、
アンタ、もう今までドルシア人を何百人殺してきたと
思ってるんですか!
今更「戦うか」「戦わないか」言われても!
あと、エルエルフのルーンも自分が吸ってるという
事実認識が全く欠けているのが納得いかない。
貴方、自分で「お前を餌にする!呪いを半分こする」って
決めたでしょうが。
少し前のことですよ!?
もうルーン欠乏で忘れちゃったの!?
何だろう。
何でか・・・こう、主人公だから好意を持って観たいのに、
それをことごとく拒絶してくるハルトさんって・・・。
うーん・・・。
そのハルトさんを、やっぱり苛々しながらなのか、
それでも静かに見守るエルエルフさん。
いつか抜け殻になって死ぬと言われ、
動揺するハルトの側で無言を貫くエルエルフ。
死の恐怖に脅えるハルトが使い物になるかどうか、
無言で試すエルエルフ。
潜入した潜水艦ファントム内で、大量の人から
集めたルーンの容器を、私情で撃ちまくるハルトを
無言で見守るエルエルフ。
で、
ここで一言。
エルエルフ「満足か?現実から目を背けただけで」
ハルトの精神に痛恨の一撃。
酷い・・・(笑)
だが、エルエルフのハルトへの精神攻撃は
これだけでは終わらなかった。
見つからないはずの輸送艦がドルシア軍に襲撃され、
戦力は五号機しか残っていないため、
窮地に陥るサトミ達。
恐怖はあるだろうけれど帰って守らなければ、と
すぐさま言うハルト。
そこへ一言。
「(サトミに)お前が一号機に乗れ」
反発するハルト。
そこへ一言。
「生徒間でローテーションを組み、一号機をシェアして
いけば、(略)不死身の軍隊の出来上がりだ」
殴りかかるハルト。
それを止め、更に一言。
「お前はもう戦力ではない」
どこまで・・・どこまでハルトを追いつめるのか、
この冷血人間が!
そして追い詰められて発奮し、一号機に乗り続ける
決意を新たにしたハルトに、幻想で一言。
「俺はお前を擦り切れるまで使い潰してやる!」
ボロ雑巾みたいにか!?
この鬼が!
外道が!
・・・そんな感じで。
ハルトはハルトでアレですが、
エルエルフはエルエルフでアレだと思います。
いや、冷血人間殺人マシーンエルエルフ好きだけど。
基本、人でなし。でも、たまに天然。
たまにハルト達に感化されちゃう。
ショーコに羊羹で餌付けされちゃう。
羊羹大好き。羊羹美味しい。
そんなエルエルフが可愛いけれど。
しかしなあ。
なんか・・・こう・・・
いつまでたっても仲良くならないよね、
ハルトとエルエルフは。
それが観ていて少し居心地が悪い気分になります。
別に熱い友情を育め!とか、
無二の相棒になれ!とか、
そこまでは全く思わないけれど、
もう少し信頼し合う部分があってもいいような・・・。
折角のW主人公なのだし。
一期から二期の、もう後半に入る・・・入ってる?
この時に至っても、全く信頼も仲間意識もないのが
何とも。
むしろ前よりギスギスしてる時が多いような・・・。
何とかならないのかなあ・・・。
でも・・・
ハルトのいつまでも覚悟の足りない部分と
窮地でも仲間を切り捨てることの出来ない甘さに
エルエルフは常にイライラしてるだろうし、
逆にエルエルフの冷酷無比な仲間切り捨てと
命や情を軽視する思考には
ハルトはイライラどころじゃないだろうし、
うーん・・・
仲良くなる要素が見えない。
もうちょっと互いを信頼というか・・・
部分的にでも尊敬してくれる形になってくれると、
観ていて楽しいと思うんだけどなあ・・・。
今だとギスギスしているばかりで、
観ていてこちらも息苦しくなってしまう・・・。
けど、まあ、最後の方に
「力を持つことも出来ない俺の気持ちが」分かるのか
とエルエルフが初めて感情を露わにして
ハルトに言っていた場面があり、
それにハルトは心動かされたようなので、
これから少し変わる・・・かもね?
そうじゃないかもね?
どちらにしてもあのエルエルフの発言、良かったです。
自分がヴァルヴレイヴに乗れればとずっと心の底で
悔しく思っていたんだろうなあと思うと・・・。
だよね。そうだよね。
リーゼロッテを守るために力が欲しいもんね。
・・・とかよりも、
ロボットアニメの主人公なのにロボに乗れないって
罰ゲームだもんね!?
男の子ならロボに乗りたいもんね!?
燃料にされるだけされてお前は乗れないよ、
だってまずいし、とか言われたら、イライラするよね!?
・・・それはともかく。
一方その頃、ドルシアでは内部で一悶着ありました。
というか、主にハーノインが大変なことに・・・。
以前からカイン大佐に疑惑を抱いていたハーノイン。
何とかしてその正体を暴いてやろうと機会を窺がって
いたのですが、今回、ついに動きました。
一人で。
ノーーーー!!
何故、一人で行く!
そこは一人じゃ駄目でしょ!
完全にそれは生還不可能な兆候でしょ!
ダメダメダメだってハーノイン!
・・・と、幾ら思ってみても、
堂々と一人で突っ込むハーノイン。
ああ・・・。
そして、予定通りじゃない、予測通り、
どうも帰ってこれなくなったんじゃないかなーな
ハーノイン。
どうだろう。
死亡シーンは出てきてないので生きてますかね?
でもあの状況じゃ・・・。
そんなハーノインの熱い友情と、不明な生死は
とても気になるし、色々かっこいいなーと思いましたが、
ああ、しかし、それよりも、
ハーノインが急に飛び込んできたのに
静かに着席したままのマギウスさん達が気になって!
急に銃を持った血まみれの怪しい人物が入って
きたのに「誰ですか、あんた」くらいしか反応のない
あの人たち、何なの?
それでまだ銃を構えたままの人がいるのに
無視して大事な話を進めようとする彼ら、何なの?
いや、死なないから大丈夫とかじゃなくてさ!
もうちょい、こう、リアクションが欲しいんですよ!
何でハーノインが存在してないかのごとく
話を進めるかな!
なんかすごいシュールで笑えちゃったんだけど!
それから、
全てが終わった後に
何も知らないままやってくるイクスアインよ・・・。
えー・・・。
そんな感じで。
色々書き散らしちゃったけど、
今回もシリアスに普通に面白かったです。
あ。
あと、サキさんはもういっそアードライと行った方が
幸せになれる・・・かもね?