「有頂天家族」、第十一話感想です。



※ネタバレします。



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☆第十一話「捲土重来」の感想です。


矢四郎は倉庫に閉じ込められ、

母と矢一郎は捕まり、

今まさに矢三郎も捕らえられんとしたその時、


弁天様、降臨!


おおおおお・・・

こ、今夜もお美しい・・・。

しかも、矢三郎を助けて下さるとか。

おおおお優しいですね・・・うへへ・・・。


とか何とか、

妙にテンションが上がりましたが、

その端で、全て弁天任せで、

虎の威を借る狐じゃない、

天狗の威を借る狸になってる矢三郎が

気になって気になって仕方ありませんでした。


揉み手をするな!

いちいち頷くな!

何なんだ、お前は!

ヒーローに助けられるヒロインか!

まあでも助けてもらって良かったね!

畜生、弁天様の傘になれるなんて羨ましい!


・・・が、しかし。


その後、矢三郎が父の件に関して突っ込めば、

「だって聞かれなかったもの」

とあっさり答える、某白い生き物のような弁天様。


そして、矢三郎が、兄が捕まり金曜倶楽部の

鍋にされそうだから助けてくれと頼めば、

「私は今夜、貴方のお兄さんを食べるの?」

とどこか面白そうに言い、

「だって私は人間だもの(だから助けない)」

とあっけらかんと断る弁天様。


ああ、弁天様だわー・・・。

まあ「天狗」ではなく「人間」と言われたことが

何かしら腹立たしかったのもあるのかなあ?

とも思いましたが、

助けてくれるけど助けてくれない、

非常に弁天様らしいと思いました。

今夜も薄情でいいですね!


そんなわけで。

自分で何とかしなければならなくなった矢三郎。

とりあえず情報だけは弁天にもらったので、

今日の狸提供役である淀川教授の所に急げ!

と思ったら、丁度目の前を横切るじゃありませんか。


これは天の助け!と追っかければ、

これは馬鹿兄弟の罠だったんだよ・・・。


もうね。

ここからはね。

腹立つ腹立つのオンパレード。

くたばれくたばれの連呼状態。


もう・・・ほんっと・・・

夷川の狸(妹除く)が腹立つわ!


偽電気ブランの販売所に、

母と矢一郎を檻に入れて閉じ込めた早雲。

「卑怯」だの「変わってしまった」だの言われても

一向に堪えた様子のない早雲。

それどころか矢一郎に

「神妙にお鍋になれ」

とか意味不明な言い回しを使ってくる早雲。


ああ、腹立つ~。

昔からの想い人(狸)だった母に

「総さんだって残念に思うよ」

とか言われちゃって傷ついただろうなあと

同情してしまうところが、また腹立つ!


それから馬鹿兄弟!


矢三郎に薬を盛った挙句に檻に入れて、

面と向かって言いたい放題。

心の余裕がないだの、

阿呆だの、

目が節穴だの、

「お鍋になっちゃう矢一郎君、

成仏してくれたまえ。南無阿弥陀仏」だの、

あああ、腹立つわ!


しかも、何が一番腹立つって、

時々言葉の意味を間違えて使ってたり、

足し算と掛け算がよく分かってなかったり、

鉄のパンツをまだしつこく履いてたり、

馬鹿過ぎてかわいいいいいいいい!

ああ、それが腹立つ!!


金閣と銀閣が馬鹿可愛いよおおお!!

腹立つ!

もうくたばれ!

鉄のパンツに入れたカイロが取り出せなくて

低温火傷してお尻がくたばれ!




・・・そんな感じで。

もう腹が立つやら同情するやら可愛いやらで、

一体どんな反応をすればいいのか分からなくなった

十一話でした。



で。

あれですか?

次回はもしかして矢二郎カエル兄様が

大活躍とかしちゃうんですか?

私、期待しちゃうよ?