そういえば書いて放置していたのを忘れてました・・・。
「絶園のテンペスト」
全二十四話、終了後の感想です。
※ネタバレします。
◎「絶園のテンペスト」
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☆全話視聴後感想
義妹であり、女性としても愛していた愛花を
失った真広。
恋人として愛していた愛花を失った吉野。
愛する愛花を失った少年二人が
世界の危機に巻き込まれ、
世界を救う・・・よりも自分の思いを突っ走る話・・・??
そんなような話だったような、
だいぶ間違っているような。
そもそもの発端は、一人の少女が死んだことでした。
不破愛花が死亡。
何者かに殺害されて。
ここから全てが始まりました。
愛花を失って、復讐心だけに捕らわれた真広。
愛花を失って、全てを諦観してしまったような吉野。
その二人が「始まりの樹」と「絶園の樹」の
世界の存続をかけた戦いに巻き込まれる。
そのなかで、
「始まりの樹」の加護を受けて魔法を使う鎖部一族や、
その姫であり、最も「始まりの樹」に愛される葉風、
政府の人間、
更には「絶園の樹」の加護を受ける
「絶園の魔法使い」羽村に出会い、
事態は更に複雑に危機的に進んでいく。
けれど、世界の危機にあっても、
二人の少年の心は愛花が中心にあり、
世界のことなどどうでもよかった。
誰が愛花を殺したのか。
何故、愛花が死ななければならなかったのか。
この「不合理」は、一体何なのか。
世界をかけた戦いのなか、
その謎の真相が徐々に明らかになり、
そして二人は真実と対峙する。
それで。
最終的に、世界は救われ、
また二人の少年の心も救われました。
愛花の死の真相。
愛花のメッセージ。
それを受け取って、彼らは自分自身の心に
けりをつけ、未来へと歩きだしました。
復讐に捕らわれ、世界など眼中になかった真広は、
世界を堅実に救う方向へ。
全てを諦観し、過去ばかり振り返っていた吉野は、
葉風との未来へ。
それぞれ「愛花の死という不合理」から解き放たれ、
新しい世界へと歩み出しました。
この二人だけでなく、そのほかの脇役達も。
とても爽やかで明るい終わりで、
最初の憎しみと悲しみに満ち満ちた雰囲気からは
考えられないほどのハッピーエンドでした。
良かったです。
良かったと思います。
が、
何故だろう。
何かこの微妙に何とも言えない感覚。
何かが、
何かがハッピーエンドを素直に受け入れるのを
邪魔する!
何ででしょう。
よく分かりませんが、爽やかで良い終わりだったと
堪能する一方で、割り切れない何か燻るものを
感じました。
愛花の死・・・だろうか。
私はそれが今でも受け入れられないのかもしれません。
作中では愛花の死には大きな意味と役割があり、
彼女自身の思いもはっきりと語られ、
また最終回に真広が彼女に対して
「間違っていた」と言ったことで何もかも終わりました。
終わった・・・んですが、納得いかないー!
なんかこう、納得いかないー!
いや、別に愛花が生き返れとは思わないけどー!
何かこう、何かこう、何かよくわかんないけど、
腑に落ちないー!!
・・・そんな感じで。
爽やかで良かったなーと清々しくなる一方で、
何かが胸のなかにつかえる、
何とも言えない作品でした。
まーただ単に好みの問題かもしれないけど。
うーん・・・。
ま。
しかし。
そんなことはどうでもいい!
私にとって重要なのは、ただ一つだけ。
佐門さんが素敵であることだけ!
でした。
あー、最後の総括的なエンディングにまで
あのぐにゃぐにゃってる場面を出された
可哀想な佐門さんに幸あれ!!(笑)