「THE UNLIMITED 兵部京介」
全十二話、視聴後の感想です。
※ネタバレします。
◎「THE UNLIMITED 兵部京介」
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☆全話視聴後感想
「絶対可憐チルドレン」のオリジナルスピンオフ作品、
ということで、本編を全く知らない身としては、
適当に眺める程度になるかなーと思いつつ
観始めました。
が。
これが、観ていくうちにどんどん好きになる!
どんどんはまってく!
熱い!
かっこいい!
可愛い!
変態!!
の、四拍子揃った、素敵な作品でした。
主人公は・・・えーと・・・どっちだ?
やっぱ少佐の方かな?
タイトルだし。
「能力を持たないノーマルを排除し、
エスパーだけの世界を創造する」ことを
目標としているエスパー犯罪者集団「パンドラ」。
そのボスである、見た目は少年だが
実年齢は80越えの超強力エスパー兵部京介(ロリコン)。
その兵部少佐が、エスパー犯罪者を収監する
刑務所に意図的に入れられ、
そこで「能力なし」と言われるアンディ・ヒノミヤと
出会い、物語が始まりました。
「超能力無効化」という特殊能力であるため、
ノーマルにも入れず、エスパーにも入れずという
中途半端な位置で生きているアンディ。
そんな居場所のないアンディを、
兵部はパンドラに迎え入れるわけですが・・・
実はアンディは合衆国のスパイだったのです!
・・・という、今考えると、非常に命知らずな
アンディさんのスパイ大作戦。
序盤はこのアンディの目線と一緒になって、
パンドラの、世間では犯罪者集団と言われつつも
エスパーにとっては違った一面もあるという部分や、
構成員たちの癖はありながら情のある人となりに
次第次第に魅力を感じつつ、
同時にスパイであることがバレるのではないかという
ハラハラ感も抱えながら観ていました。
そして、少しずつ分かってくるパンドラや兵部を巡る諸々。
表向きは敵対している「バベル」や「チルドレン」の登場。
パンドラメンバーの、特にユウギリの心情。
次第にパンドラに居心地の良さを感じつつ、
スパイとしての自分に葛藤と躊躇を感じ始めるアンディ。
それから明かされる兵部の過去。
そんなものたちでグッと心を掴まれました。
特にアンディのミッション遂行、
スパイバレで兵部と対峙、
そのまま兵部の過去の話を挟み、
アンディと兵部の対決、
合衆国の直接攻撃、
兵部の反撃、そして・・・の辺りは、
毎回毎回が濃密な感情とドラマに満ちていて、
とても惹きつけられました。
9話は特に最高で、
今でもその時の衝撃が心に残っています。
ていうか。
9話で私は一旦燃え尽きました。
その後の話は、面白かったけれども、
燃え尽きた後の余熱で観てました(笑)
いや、面白かったよ!
面白かった!
11話はちょっと・・・謎だったけど、
他は面白かった!毎回!
だけど、私はもう燃え尽きていたんだ・・・。
スタミナが切れた・・・。
兵部おじいちゃんの方がスタミナが残ってた・・・。
で。
その9話で一旦色々がカタストロフした後、
アンディと兵部が連れ立って
合衆国へ殴り込みに行くわけですが・・・。
燃え尽きていたので、
楽しかったけれど感想が出にくい・・・。
えーと。
最終回の、兵部の押し込めていた罪悪感の表出。
それを振り払い未来を守るための決断なのか、
過去から目を背けたいための逃避なのか、
どちらとも判断のつかない覚悟のアンリミテッド。
それからアンディの最大の見せ場・・・!
アンディが心底力を出し切って兵部を救う場面は、
なんかこう・・・最大限にアンディに惚れました。
でも、あれだ。
アンディが恐らく超能力を使い切ってまで
兵部の力を収め、倒れた後、
兵部少佐がすぐさまユウギリに笑顔を見せ、
アンディ放置だったのは、
流石ロリコンジジィだなあと感服致しました。
ブレない、少佐。
そして、エピローグ。
アンディは恐らく能力を失ったけれど、
「エスパーでもないノーマルでもない
自分にしか出来ないことがきっとある」
と中途半端な自分を受け入れて
エスパー集団であるパンドラから離れ、
自由になりました。
兵部はまたパンドラメンバーと共に、
目指す未来に向けて船出しました。
彼は・・・一応過去の亡霊とは決別出来た・・・
のでしょうか?
早乙女さんからは解放されたのかもしれません。
ただ、あの時から時を止めて、
外見も精神も意志も何もかも時を止めて
今までもこれからも(これからは短そうだけど・・・)
生きていく兵部の姿は、切なく辛いとずっと思って
観ていたので、最後まで変われない彼の姿は
ちょっと・・・可哀想だと思いました。
仕方のないことだけれど。
でも、ちょっと切ない。
けどけど、しょうがないよね。
老人ってのは頑固なもんだもんね。
ね、おじいちゃん!
でもロリコンはやめた方がいいよ!!
そんな感じで。
色々な立場のキャラクターの心情に
がっつり共感したり、
衝撃的な展開に驚いたり、
迫力ある戦闘シーンに魅せられたり、
兵部やアンディの思いに胸を熱くさせられたり・・・
どきどきわくわくした楽しい作品でした。
あー楽しかった!
本当に楽しかった!!