「新世界より」第二十三話の感想です。




※ネタバレします。



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☆第二十三話「少年の顔」の感想です。


悪鬼を倒すための「サイコバスター」を探し、

早季達は「地獄」のような東京の地下を進む。

様々な気味の悪い生き物を退けつつ、

何とか順調に進んできたが、

しかし、途中で道が川に遮られ、立ち往生してしまう。

そこで、奇狼丸の提案により二手に分かれる一行。

早季は乾と共に道を戻り、潜水艇を取りに行く。

その途中、乾が口にしたのは、奇狼丸への不信だった。





東京の地下を進む早季達。

東京は「地獄」と表現されているようですが、

むしろ「天国」のようでした。

虫虫天国。

うえええ・・・。


ニョロニョロしたものや、

カサカサしたものや、

ズルズルしたものが、

次々出てくる地下道・・・。


うえええ・・・。

見てるだけで嫌になる。


でも、これも単に生物の進化というだけではなく、

どうやら人間のせいもあるらしいということで・・・。

早季がふと思い出したのは、

「人間達から漏れ出す無意識の呪力は、

八丁標の外へと向けられ、

そこにいる生き物に変化をもたらす」

という事実でした。


ああ・・・。

人間が東京を虫虫天国にしている部分もあるのね・・・。

なんというか・・・人間はどうあっても有害なのね・・・。

よし、やっぱ滅びよう!

環境のために!

エコだよ、エコ!


というわけにもいかず。

サイコバスターを求め、気味の悪い生き物を避けつつ

ひたすら進む一向。

あー・・・、観ている方も気持ちが悪い。

気持ちが安らぐのはミニミノシロモドキちゃんを

見ている時だけだ・・・。


?「リリリリリ♪」

早季「何?鈴虫?」

ミニミノ「ここで鳴いているのは、全てゴキブリです。

     ウマオイゴキブリ、カネタタキゴキブリなどで、

     暗い洞窟の中でメスを・・・」


安らぐ・・・

安ら・・・・・・

安らがない!

うえええ・・・。



と、とにかくこちらも渋~い顔で画面を眺めていた

前半でした。

このままこの道中が続くのはこちらも厳しいな~と

思ったりしました。

が、後半には少し動きが。


道が川に突き当たってしまい、

潜水艇を取りに戻る二人と敵を撒く二人に

分かれた一行。

早季は乾と共に潜水艇を取りに戻るのですが、

その途中で乾が奇狼丸への不信感を口にします。


・・・おや?

ここにきて、まさかのイケメン奇狼丸さんの裏切り発覚?

えー。ちょっとショック。

まだ確定じゃないけれど、

言われれば確かに怪しいような気もするし・・・。

えー。ちょっとショック。

あのサムライのような生き方が格好良いと思っていたのに。

いや、でもまだ確定じゃないし・・・。


ていうか、奇狼丸が怪しいな~怪しいな~と思いつつ、

覚と奇狼丸を二人にさせて、しかも敵の囮にさせる係

にして何も言わないとか、乾さん、結構、鬼(笑)

奇狼丸がスクィーラとグルだったらどうするんですか。

覚、瞬殺ですよ。

なのに「きっと大丈夫ですよー」みたいな。

乾さんの、鬼(笑)



えーと。

で、結局待ち合わせ場所に覚達が現れず(おいおい)、

二人だけで先に進むことにした早季と乾。

乾さんが鬼だから覚が死んじゃったかもしれないじゃ

ないですかー!!と思っていたら、

何故か唐突に乾さんが死亡。

いや、フラグはバンバン自ら立ててたけど・・・。

意外とあっさり・・・。


仕方なく一人で進む早季。

サイコバスターを手に入れ、外に出ます。


この時の風景。

これがとても綺麗でした。

ずっといた暗く狭い地下から出たら、

薄青い空がどこまでも広がっていて、

地平線から力強い朝日が昇り始め、

高い空に無数の鳥が羽ばたいていく。

とても綺麗でした。


そして、その中で走りだし、

ついに顔のない少年の名前を思い出す早季。

「瞬!」「瞬!」と何度も何度も名前を呼んで、

仮面の剥がれた瞬の幻を追いかける早季。

追いかけて、追いかけて、

朝日を背に微笑む瞬に追いついて・・・。


ああ、何だろう。

よく分からないんだけど、感動的だ。

何が何だか分からないなーと思いつつ、

でも何だか心が動いたよ・・・。

何だか、感動した。

良かった・・・。

美しい終わり方だ・・・。





・・・あ。

そういえば覚はどうなったんだろ。

ちゃんと生きてますかね?

途中から早季は瞬に心が向いていて、

覚のことは思い出してなかったようですが、

大丈夫ですかね?

・・・ああ、うん。

たまに彼はこういう扱いをうけるよね。

覚、ドンマイ。



そんな感じで。

よく分からないけれど感動的で、

覚がちょっと不憫な二十三話でした。




ところで。

瞬の言っていた「悪鬼じゃない」という言葉。

あれは何なのでしょう。

確かに・・・あの子はKとは少し違うイメージでしたが・・・。

気になる・・・。