「新世界より」第九話の感想です。



※ネタバレします。


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☆第九話「風立ちぬ」の感想です。


「自分は病気だ。療養する」

そう言い残したまま、学校にも来なくなった瞬。

その不自然なほど唐突な別れと、

同時に彼が残した「自分達は監視されている」という言葉。

早季達四人は話し合い、とにかく瞬を探そうと結論づける。




自分達は監視されているらしい。

派手な動きは慎んだ方がいい。

どこに監視の目があるか分からない。


と、言いつつも、

タブーな方へタブーな方へと足を進める四人(笑)

わざとか。

わざとか!?

「押すなよ、押すなよ」的なあれか!?


でも・・・

そうこなくっちゃね!!


というわけで。

早季と覚は瞬の実家がある松風の郷へ。

真理亜と守は松風の郷出身の学生に聞き込みへ。

それぞれ出かけました。


そして。

早季と覚は出かけた先で衝撃の光景を目にします。

監視の船。

松風の郷を囲むように執拗に張り巡らされた

立ち入り禁止のロープ。

バケネズミ。

超えてはならない「八丁標」。

悲鳴を上げる顔のようなもののついた木。

滅茶苦茶な季節の光景。

その先に。

跡形もなくなり、地面にクレーターのような穴だけが

残った瞬の実家。


わあお。

「これ」といった強烈な事象はありませんし、

瞬がどうなったかという事実も分かりません。

でも、嫌な予感だけがこれでもかこれでもかと

眼前に繰り広げられて、

うふふふ、た~のし~~い♡

私、るんるんして参りました。


一方、真理亜と守は。

これまた嫌な予感・・・というより、

はっきりと嫌な会話を聞いていました。

中庭・・・和貴園の頃からホラーめいた噂が絶えない

中庭という場所。

全人学級にもあるその中庭に二人は足を踏み入れました。

で、入ってきた教師達の会話を盗み聞き。


「完全に業魔化する前に蹴りをつけないと」

「あんなに優秀な子だったのに」

「青沼瞬」


そして連れ出されるヒールを履いたライオンらしい動物。


これって・・・

完全に瞬がヒールに踏みつけられる展開じゃないですか!

嫌だ!

瞬君が新世界の扉を開けちゃう!!


そんな瞬の危機を真理亜から知った早季。

瞬に恋する早季は単身、松風の郷へと向かいます。

瞬!

イケメンで爽やかで優秀な瞬が・・・

変態化なんて許せない!!

元から変態だとか、

覚とのいちゃいちゃな過去は何だとか、

そういうのは許せてもヒールは駄目よ!

BLは美しくてもヒールは醜いのよ!(?)


そんな恋する乙女早季の前に、

突然ヒールを履いたライオン・・・いや猫だよ、これ。

「不浄猫」とか、

厳重に管理されてるとか、

「これを送り込むしかない」という扱いをされているから、

てっきり「猫」という名の「ライオン」だと思ったら、

どう見ても巨大な猫(ヒール履いてる)が出てきました。


か・・・かわいい・・・。


なんか・・・鰹節とか投げたら簡単に懐柔できそうな、

猫じゃらしを振ったら「にゃ~ん」とか飛びつきそうな、

そんな猫が出てきました。

あれ・・・予想と違う・・・。


でも。

たぶん。

これ、つよいんだよ。

たぶん。

このにゃんこはつよいんだ。

つよいぞ、にゃんこ!




早季が単身、夜の闇に紛れて松風の郷に向かう。

その道程にとてもハラハラして緊張感を抱いていたぶん、

何だか猫でにゃは~ん♡となってしまいましたが、

きっとこの猫はとんでもない敵です。

次回、早季がどんな目に遭うのか私はとても不安です。

あの猫は鰹節に飛びつくのか。

猫じゃらしにいけないと思いつつ振り回されてしまうのか。

喉を撫でるとごろごろ言うのか・・・

いや、違う!

えーと。

早季の命と瞬の命が心配です!