アニメが観られない間にどんどん溜まっていく・・・。
「緋色の欠片 第二章」
第一話~第三話の感想です。
※ネタバレします。
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☆第一話「玉依の運命(さだめ)」の感想です。
二期の始まりの、この第二章第一話は、
一期のおさらい回でした。
一期のおさらい・・・
珠紀が両親の都合で田舎の祖母の家にお世話に
なろうと引っ越してきたら、いきなり
「お前は玉依姫として鬼斬丸の封印を守るのじゃ!」
とか言って、謎の宗教団体に強制入団みたいな
状態になりました。
そして、何故かイケメン達が守護してくれることに
なりました。
何だかよく分からない敵が攻めてきました。
戦いました。
負けました。
戦いました。
負けました。
戦いました。
負け(以下繰り返し)
何だか分からないけれど敵が諦めて去ってくれました。
ハッピーエンドゥ!
みたいな。
ああ、そうだったね。
思い出したよ。
確かそんなだった。
えーと。
で。
おさらい回なので、ほぼ話は進まなかったわけですが、
ロゴスとの戦いの後、現在の主人公たちの様子が
少し描かれていました。
珠紀「平和になったということは、皆に警護してもらう
こともなくなったということで・・・・・・」
「ちょっと寂しいね(しゅん)」
寂しがる珠紀。
と、何故か庭(?)にイケメン大集合。
皆、迎えに来てくれたのね☆
お弁当も一緒に食べようね☆
コッペパンにバターは塗っちゃいけねえんだよ!
え?ロゴスの潜伏先が見つかった!?
珠紀「鬼斬丸のこと、諦めてくれたんじゃ・・・」
真弘「もし襲ってきても、今度こそ俺様があいつらを
ぶっとばしてやるから、心配すんなって☆」
珠紀「はい!」
じゃ、御飯だ、御飯!
拓磨が明らかに不穏な胸の痛みに耐えてるっぽいけど、
そんなことより御飯だ、御飯!
・・・なんと呑気な奴らか!!
あれだけ一期で負け続けたというのに、
新たな襲撃に備えて戦力を高めるでもなく、
何か対策を練るでもなく、すっかり平和モード!
ていうか、完全に何もかも終わった気分だよ、これ!
ロゴスに封印の宝具は奪われたままだし、
鬼斬丸の封印だってババ様が何とかしてるだけだし、
拓磨の中の鬼とかそのままだし、
珠紀も覚醒したんだかしてないんだか中途半端だし、
何も終わってないどころかむしろ悪化してるのに
この収束ムード!
・・・流石だ。
流石、一期であれだけ負け続けただけのことはある・・・。
ポジティブシンキングって大事よね・・・。
・・・そんな感じで。
赤子の手を捻るがごとくこてんぱんに完膚なきまでに
負け続けた一期の回想と共に、現在の完全収束ムード、
謎の楽観視の主人公達が描かれ、第二章の始まりから
度胆を抜かれました。
なんかこう、大丈夫なんでしょうか、この人達。
・・・。
いや、でも何故か安心している自分がいます。
彼らはこうでないとと思っている自分がいます。
珠紀さん達はこうでないといけないと思います。
うん。
そうだ。
これでこそ彼らだ!
おかえり!
しかし・・・。
最後の最後についているあの罰ゲームまで
おかえりしちゃうとは思わなかった・・・。
そうだった。あったね、こんなの。
甘い言葉の罰ゲームがね・・・。
久しぶりにぞわぞわっときましたよ・・・。
ああ・・・またこの拷問に耐えるのか・・・・・・。
☆第二話「暗雲の予兆」の感想です。
慎司君が裏切っていると思ったら、
大蛇さんが裏切っていた話。
村で発生した謎の神隠し事件。
ババ様が口にする「贄の儀」という不穏な言葉。
美鶴の動揺。
大蛇さんの母に関する過去。
色々と気になる事柄が多くなり、不安が増します。
しかし、まだ全貌は見えません。
ババ様が何を隠しているのか。
ロゴスが何を考え、どう動くのか。
鬼斬丸はどうなるのか、どうすべきか。
珠紀と守護者達のとるべき道は。
そんななか。
一期の時からしばしば怪しい動きをみせていた
守護者の一人・犬戒慎司の裏切りが確定しました。
彼は幼い時にロゴスと、アリアと契約を結ばされて
いた様子。
ああ、やはりこの子は裏切っていたのか・・・。
と、思っていたら。
「贄の儀を取りやめさせるためなら手段は選びません。
私は裏切ります。ロゴスに寝返ります」
とばかりに大蛇さんが瞬時に裏切り!
・・・え?
裏切っていたのは慎司君じゃなかったの?
貴方が裏切るの?
ちょっと待って。
え?
ていうか。
おかしいでしょ、この流れ。
慎司「大蛇さん、聞いてください!
僕はこうすることがこの村にも、みんなにも、
一番いいことだと思って!」
「ロゴスに鬼斬丸を持ち去ってもらおうと・・・」
「そうすれば、みんな幸せになれるに違いない」
大蛇「犬戒君、そういうのを独りよがりというのですよ」
この会話の数分後。
大蛇「鬼斬丸をロゴスへ手渡すしかない。
そう思い定めました」
「私をロゴスへ」
慎司「だ、ダメです!大蛇さんまで裏切り者になるなんて!」
大蛇「私の邪魔をしないでください」
ずっと裏切っていた慎司君を守護者リーダーである
大蛇さんが問い詰めていた、と思っていたら、
数分後には完全に裏切る気満々の大蛇さんを
裏切り者のはずの慎司君が止めていた。
どうしてなの(笑)
どういうことなの(笑)
なんでどうして何が起こったの(笑)
何がどうなったのかさっぱりですが、
とにかく大蛇さんが裏切りました。
これは・・・珠紀達にとっては痛手ではないでしょうか。
守護者のリーダー格であった大蛇さん。
他の守護者と、何より玉依姫自身が軒並み未成年で、
いまいち事態への把握や対処がうまくいかないなか、
一人だけ大人で、少しは大局を見た対応が出来ていた
・・・ような気がしなくもない大蛇さん。
ババ様の思惑を推し量り、怪しい公務員とも渡り合い、
ロゴスに関しての情報収集にも精を出していた大蛇さん。
その彼が裏切ったとなると・・・。
ただでさえ無能集団の玉依姫たちが、
更に無能集団に!?
いや。
でも大蛇さんがいたところで、結局は連敗しか
出来ていなかったのだし、たいして変わらないか。
特にこれといったことはないか。
うん。
きっとどうということはない。
大丈夫、大丈夫。
最初から大丈夫じゃないから大丈夫。
と思ったけれど。
大蛇さんの裏切りを知った珠紀達の出した結論。
珠紀「私は信じるよ。大蛇さんを信じる」
「今の私に出来るのは信じることだけだから」
「だって、私達、仲間じゃない!」
を聞いていたら、何だか言葉に表せない気持ちに
なりました。
そうか。信じるだけか。
そうね・・・大事よね・・・ポジティブシンキング・・・。
そんな感じで。
大蛇さんが裏切って大丈夫じゃない展開かと思ったけど、
よく考えたら最初から大丈夫じゃないから大丈夫と
気付いたけれど、よく聞いていたら本当に大丈夫
じゃなさそうなので、大丈夫なのかと思いました。
そんな二話でした。
というか。
玉依姫側は裏切り者続出で、
ロゴスは内部分裂しまくりで、
なんか敵も味方もガタガタ過ぎると思いました。
本当に大丈夫か、お前たち!!
あ、それと。
私は大蛇さんが好きです。
前髪、切りたいです。
☆第三話「裏切りの契」の感想を少し
今回は、大蛇さんの裏切りに加え、慎司君の
裏切りが珠紀と他の守護者達にバレる話でした。
大蛇さんの裏切りが、即、外部の人間に筒抜ける
玉依姫集団・・・のみならず、慎司君の裏切りまで
外部の人間に教えてもらう始末・・・。
セクハラの人「お前らの状況はお前ら自身が思っている
以上に悪い」
ああ、でしょうね。
せんべいの人「君たち、大丈夫かい?」
大丈夫なわけなかろう!
むしろどうして大丈夫と聞こうと思うのか!
もう、
何て言うか、
グダグダですよね!!
玉依姫側からは裏切り者続出の上、妙なポジティブ
思考蔓延によって、事実確認や先の検討より混乱が
続くばかり。
ロゴスは内部分裂でずっとごたごた。
まあ、ここまでは前回も一緒だったんですが。
それに加え今回は、
「よし、じゃあ慎司をロゴスに探しに行こう」とばかりに
珠紀達が無策でロゴスの城に突っ込んだかと思ったら、
あっさり奥まで侵入を許すロゴスに、
実は来ているのを知っていたけど黙って見ていた
アリア様、やられたこれは罠かと思いきや、またもや
黙って帰らせるアリア様、
そしてその頃、まだ慎司が裏切っていると知らないで
いた拓磨達・・・。
ああ。
なんかもう。
世界の命運をこいつらに賭けて大丈夫なのか・・・。
あ、いや、大丈夫じゃないよね。
そうだね。
どっちに転んでも大丈夫なわけないよね。
うん。大丈夫じゃない。
大丈夫じゃないから大丈夫。
だから大丈夫!(?)
あー・・・。
なんか、
こう、
わりとこのグダグダ具合が癖になってきたかもね!?
味方も敵も内部でごたごた。
あっちもこっちも混乱していて、
意志の統一なんて全くなし!
このまま世界はどっちに転んでも滅びてしまうのか!?
っていうか、滅びるんじゃない!?
滅びるだろう、確実に!
という。
このような不安定な感覚が、何だか面白くなってきた
ような気がしないでもありません。
味方だけがごたごたしているのではなく、
敵だけがごたごたしているのでもなく、
味方も敵も貴女も私も皆ごたごたでグダグダよ!
・・・みたいな。
そんな状態が新鮮でちょっと楽しいです。
追記。
一応、第四話も観ました。
相変わらず敵も味方もグダグダしてました。
慎司君の裏切りの理由、「皆のため」と言っていた
その理由も聞かずに、とりあえずそっとしておくだけの
珠紀達。
鬼が封印されていなくて、しばしば体内で暴れて
いるらしく、そのうち自殺しなければならないかも
しれない危険な状態だけれど、とりあえず珠紀の
覚醒待ちだから日常生活エンジョイするぜ!とばかりに
珠紀といちゃつく拓磨。
本部と連絡が取れないから、指示が分からないから、
とりあえずお茶してるだけのアリア様。
じゃあまあ勝手に動くか・・・となった造反組の
ドライ達が向かった先は・・・本命の鬼斬丸。
なんていうか・・・直球ですね。ド直球ですね。
本丸中の本丸に「じゃあとりあえず向かうか」の
ノリが恐ろしいです。
・・・まあ、こんな感じで。
今回も色々とグダグダな敵味方でした。
盛り上がってるようなそうでもないような、
よく考えると「こいつら何やってるんだろ」となるような、
そんな展開が楽しくもあります。
どうでもいいんですけど。
前回は珠紀と祐一先輩が二人でロゴスの城に
「お邪魔しまーす」と普通に入り込み、
今回はドライ達が「じゃあちょっと行くか」なノリで
鬼斬丸の所に向かう・・・。
玉依姫側とロゴスの距離感は間違っていると思います。
もうちょっとこう・・・ご近所ノリは避けた方が緊張感
出ると思うよ!?
まあ、そんな近すぎる距離感も私は好きだけども!