「人類は衰退しました」

第一話~第二話+第三話少しの感想です。



※ネタバレします。



◎「人類は衰退しました」

人類は衰退しました 妖精さんの、ひみつのこうじょう [Blu-ray]/中原麻衣,石塚運昇
¥7,140
Amazon.co.jp



☆第一話

 「妖精さんの、ひみつのこうじょう episode1」

 の感想です。


人類(正しくは「旧人類」?)が衰退し、

現人類として妖精さんが台頭した今の世界。

滅亡を目の当たりにする人類(旧人類)は、

物資不足に苦しんでいた。

主人公の住む「クスノキの里」も配給が滞り、

人々は食糧に困る毎日。

そんなある日、突如「妖精社」と刻印された

大量の食料品が店や市場に出回りだした。





ファンシーホラーシュール?


そんな不思議な、新感覚の作品でした。

なんだか、こう、好感触です。



舞台は、人類が衰退し、緩やかに滅亡を待つ世界。

物資が不足し、日々の食糧にも困る毎日ながら、

旧人類たちはどこか危機感なく暮らしていた。


肉を食べるためには鶏を絞める必要があるが、

殺す過程を嫌がり、結局鶏を逃がしてしまったり。

その逃げた鶏を何とかするために、

中身のない会議を延々と続けたり。


言い訳と保身と欺瞞だけを貫いて、

結局、本質から遠ざかってしまっている。


中世?のような、昔話の世界のような、

妖精と共存する夢のお伽噺のような、

そんなのほほんとした雰囲気のなかに、

時々ドキリとするようなダークさが見え隠れする。


表の見栄えやプライドだけに拘って、

本質を見失っている現実の私たちを皮肉るかのように。



そんな、ファンシーとパステルカラーの砂糖をまぶした、

中身は真っ黒な風刺満載の結構エグイ作品だと・・・

そう思ったんですが、どうでしょうか。


そして、とてもこれからに興味を持ちました。

もっとこいこいドロドロエグさ(笑)


あと、これがすごい重要なんですが、


妖精さんがかっわいい~~~~!!


妖精1「そうですか、ないですか~」

妖精2「おかし、ないですか~」


かわいい~~!


妖精1「物資、ないですか~」

妖精2「ぶっしって?」

妖精3「いろいろなもののことです」


かわいい~!

かわいいよう~~!!


妖精4「ぶっしないとどうなるです?」

妖精1「飢えて死ぬのだ」


か、かわ・・・


妖精2「その死にかたって、斬新~」

妖精3「一味違っていいかも」

妖精4「オリジナリティーあるです」

妖精1「流行るかもです!」

妖精たち「わあわあ」


・・・かわいい・・・と・・・思う・・・かな・・・。



そんな一話でした。

妖精さん、かわいいかわいい(自己暗示)





☆第二話

「妖精さんの、ひみつのこうじょう episode2」

の感想です。


急に出回った「妖精社」の数々の物資。

その謎を突き止めるために工場に乗り込んだ

主人公達だが、工場内を進むうちに一人一人

行方不明になっていってしまう。




お・・・おおう・・・。

そうですか・・・。

そうだったんですね・・・。


という、そんな気分になる完結編でした。



正直、ダークなインパクトは初回よりはなかったん

ですが、

オチは・・・

なんか、

こう、

なんだ、
不条理滑稽切ないというか、
脱力シュールほっこりというか、

不思議な気分になりました。



世の中、人間の尺度だけで測れるものではない。

科学だけが万能なのではない。

そこらの石や草や動物、我々の食糧にだって

知性が宿っているかもしれないではないか。

下剋上を企んでいるかもしれないではないか。

流通を支配すれば世界を支配できる。

商人というのは実は一番世界征服に近い人種かも

しれない。

それがチキンでは何故いけないのか。

いけないはずがない。

そしてそのチキン達が追い詰められ、逃げ場を

失った末に、自らの尊い命を哀れな人間たちに

差し出す崇高な精神を見せることもあるかもしれない。

それは人間には見られない、むしろ自己犠牲など

鼻で笑われるこの風潮に真っ向から挑む、

気高い魂の輝きであってそんなことより鶏肉食べたい。


こんな風なことを漫然と思いながら観ていました。



・・・。

うーん。

何をどう感想を抱けっていうんだ!


いや。

今回もほんわかシュールちょいブラックで

面白かったです。



ていうかね。

本当に一番思ったのはこれだけ。

所々でかかるアヴェ・マリアが最高!!




そんな一~二話でした。



で、あまり書くつもりがなかったので、

少しだけ。


☆第三話

「妖精さんたちの、さぶかる episode1」

の感想を少し。


わたしの友達Yが、腐ったものを発掘した話。



えーと・・・。

「わたし」の悪友のYが、とある屋敷に残されていた

偉大なるサブカルチャーを発掘し、世間に広め、

世界中に発酵少女達が濃い恋の香り・・・・・・

つまりは腐臭を漂わせ・・・・・・・・・

まあ、ぶっちゃけ同人が流行った話。

でした。

あー・・・。

なんていうか、

熱くなれるものがあるって素晴らしいと思います。


思いますけど、私にはいまいち疎外感のある文化。

何でだろう。あんまり興味ない。

でも、あれだけ熱く夢を見て、語って、描いて、

闘って生きていく姿は羨ましくもあります。

そんな気はします。

あんまり興味はないんだけど。



関係ないけれど、

とにかくYさんが某神原さんに見えてしまって

仕方ありませんでした。

そうか。

どこまでも腐っていけるのか。