「Fate/Zero」第二十五話の感想です。

最終話です。



※ネタバレします。



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☆第二十五話「Fate/Zero」の感想です。


第四次聖杯戦争の終結。


切嗣がセイバーに「聖杯を破壊しろ」と命じ、

それで全てが終わり、また始まりました。


空に穴があき、溢れ出た聖杯の泥によって

街は炎に包まれます。


建物を壊し、人を呑み込み、至る所に火をつけて、

地獄のような景色を作っていく泥。


その中で切嗣は少しでも人を助けようと

懸命になりますが・・・・・・。



「正義の味方になりたい」

「世の中から悲しみを消し去りたい」

そう思って進んできたはずなのに、結局は破壊と

絶望を撒き散らし、自らが殺めた父と同じ景色を

作り出してしまった。

その切嗣の姿は、哀れとも悲惨とも見えました。


何人も殺して、育ての親も殺して、時には家族も

犠牲にし、進んできた切嗣。

その徹底した姿勢と意思には、空恐ろしいものが

ありつつも、しかし彼は世界を救いたいという優しさ

・・・なのかな?だけはずっと貫いてきたはずです。


なのに、結果はこの惨状。


愚かだと笑えばいいのか、

悲惨だと涙すればいいのか、

無駄骨だと脱力すればいいのか、

何だか複雑な気持ちになりました。


ただ、切嗣が瓦礫の中から士郎を助け、

「救われた」と言うシーンにはこちらまで

救われたような気分になりました。

切嗣に少しでも救いがあったのは幸いだと思います。


一方。

切嗣以外にも生き残っていた二人ですが。


ギルガメッシュさんは何故裸なんですか?

受肉したから云々はいいです。

瓦礫の中から着られるものくらい探したらどうですか?

それは王たるものの仕事ではないからですか?

それとも趣味ですか?

新たな愉悦ですか?

変態!この変態!


・・・それはともかく。


綺礼は一度は死んだものの、聖杯によって再び命を

与えられ、自らの本質を悟ったようです。

「何という邪悪」

「何という鬼畜」

「歪み」

「汚物」

・・・ああ、そうだね。


ていうか、今やっと気づいたんだ。遅くない?

ワイン愉悦味くらいで気付いて欲しかったんだけど・・・。

雁夜さんの不幸程度じゃ悟れないってことですか?

何て哀れな!

あんな仕打ちをうけておいて、「ワイン美味しいねー♪」

だけで、ただ忘れられた雁夜さん、何て哀れな!

ていうか雁夜さん生きてたのか!

なのに最後まで突き落されて死んでったよ?

可哀想な人!

でも妄想はほどほどにね!


・・・あ、いや、それもともかく。


綺礼は自らの蛆虫な本性を悟ったものの、

そうなった過程を明らかにしなければ納得できないと、

新たな問いの答えを探し続けるようです。

面倒な人だなー。

でも、自分の本性は邪悪だと悟り、破滅や嘆きが

愉悦だと知りながらも、ちゃんと人並みの倫理は

持っているのが、それはそれで不幸だと思います。

自分の幸福が完全に人の道を外れた所にあると

分かっているのに、人の道を外れてはいけないと

知っている。

結局、どうあがいても不幸にしかなれないような・・・。

ちょっと可哀想。


でも、あれだよ?

自分が殺した人の、刺殺した凶器を、娘に渡して、

一瞬ニヤッとしそうになるのはやめて。

まったく。本当に蛆虫なんだから、綺礼ちゃんは。

貴方のそういう所、嫌いじゃないけどね!




何はともあれ。

こうして聖杯戦争の最終決戦、切嗣と綺礼の闘いは

終結し、同時に第四次聖杯戦争も終わりを迎えました。


生き残った人々はそれぞれの選択のもと、

それぞれの生き方を続け、

表面的には平穏が戻りました。


切嗣は引退?

綺礼は問の解を探しに?

ウェイバーはおじいさんおばあさんと一緒に(良かった!)

ギルガメッシュはどうしたのか分からないけど変態。多分。

セイバーは・・・セイバーは絶望と嘆きのなかに・・・・・・。


セイバーだけ何も救われることはなく、

ずっと悲惨の真っただ中。

なんか・・・釈然としない・・・。


と思ったけれど、最後の切嗣と士郎の会話のシーンで

セイバーにも先に救いは見えそうな気はしました。


「(切嗣が諦めたなら、正義の味方に)

俺が代わりになってやるよ」


その士郎の言葉。

セイバーも切嗣も救ってくれそうな気がしました。


それから切嗣の言葉。


「ああ・・・安心した」


何だか、とても胸が詰まりました。

どんな感情だかよく分かりませんが、

この一言にとにかく胸が詰まりました。



単なる喜びや単なる嘆きや、そんな一言では表せない。

言葉に出来ない感情を色々と味あわせてくれたこの作品。

ずっと観てきて良かったと思います。

面白かったです。