春アニメの終了後感想を、

適当にぼちぼち書いていきたいです。


「ZETMAN」全十三話、終了後の感想です。



※ネタバレします。


◎「ZETMAN」

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大企業アマギコーポレーションが創り出した、

怪物を殺すための怪物ジン。

大企業アマギコーポレーションの御曹司で、

正義のヒーローに憧れる高雅。

この二人がプレイヤーという怪物に立ち向かうなかで

己の正義を・・・見つけたようなそうでもないような。




発端は、アマギコーポレーションが「プレイヤー」という

怪物を創り出したこと。

プレイヤー同士を戦闘させ、それを観賞用の娯楽とし、

金を取ろうとした。

ここから全てが始まりました。


後に起こったプレイヤーの反乱、逃走。

街に放たれ、人の波の中に隠れ潜んでは人を襲う

プレイヤーを、何とか始末しようと思ったアマギは、

「ZET」という新たなプレイヤーを生み出します。

それがプレイヤーながら人の情を知るジンでした。


一方、アマギの御曹司で「正義のヒーロー」に人一倍

憧れる高雅。

アマギの技術力、資金力を活かし、「アルファス」という

憧れのヒーローになろうとスーツを開発します。

そして活動を行うなかで、次第にアマギの闇について

知ることになっていく高雅。


ジンと高雅とプレイヤーとアマギ。

全てが絡みあって、ジンと高雅に「正義」とは何かを・・・


問いかけたようなそうでもないような。



ジンは正義がどうとか言う前に田中さんとのラブラブに

走っちゃったし。

「お前と家族になりたい♡」

「家を建てる♡♡」

とか言ってたような気がする。


高雅は「正義のヒーロー!(マントがない)」とか言いながら、

人を救うよりも「ヒーローになる」という形だけに拘り、

なおかつ「正義執行」という名のもとに加虐心を満たして

いただけのような気がするし。

プレイヤーを切り裂く高雅さんの歪んだ笑顔、

幸せそうでしたね。ええ。



うーん・・・。

振り返ってみると、いまいちよく分からない部分がありました。

ジンがプレイヤーでありながら、プレイヤーを殺す仕事をする

ことに全く抵抗を感じていないような心情とか、

高雅が「お前の正義とは何か」という嫌がらせを延々と受け続け、

最終的には親まで撃ち殺す、親友も撃ち殺そうと引き金を引く、

ということまでやっておきながら「正義を成したければ権力を

持てばいい」とあっさり落ち着いていたこととか。

ヒロインがプレイヤーで殺害されるという最悪の悲劇を生んだ

のに、さらっと流されていたような田中さんは何だったのかとか。

ヒロインのようでそうでない小葉は何だったのかとか。

灰谷さんは何だったのか。マジで。あ、クリオネ?とか。

ていうか、EVOLのマスターどこに消えた。とか。

色々と分からない部分、釈然としない部分がありました。


んー・・・。

でも、つまらないわけではなかったです。

ジンの「正義」というよりもとにかく周りを助けたいという態度と、

高雅のとにかく「ヒーロー」になりたい、人を助けるのはその

ため(自覚なし)という態度の違いとか、

それによって起こった結果の違いとか、

色々考えさせられて面白かったです。

場合によっては結局、形に拘った高雅の方が結果になってたり

してね。

面白いよね。


あと、延々と嫌がらせを受け続ける高雅さんとか楽しかったね。

とにかく妹を人質に取られていつも焦ってたりしてね。

何を選んでも誰か死んだりしてね。

どれを選んでも「不正解!」とか言われてね。

「お前の正義は間違ってるー!」ってアマギの御曹司を

虐めたかっただけでしょ、あのおじさん(笑)

可哀想な、高雅。

正解なんてないんだよ。

不正解しか用意されてないんだよ。




そんな感じで。

色々と考えさせられる部分は面白かったものの、

釈然としない部分も多く、

もうちょっと細かく見せて欲しいなと思う作品でした。

多分、原作を読むと(アニメとはストーリーは違うようですが)

もっと深く状況やら心情やらが分かって、より楽しめるのだと

思います。


もっと長い時間をかけて見せて欲しかったです。



あ。

あと「悪とは何か」なんて簡単だと思います。

悪とは、

「アマギコーポレーション」だっ!!

そもそもプレイヤーを作らなければ良かったのよ。

全ての元凶はこの企業だと思います。