「Fate/Zero」第十九話の感想です。



※ネタバレします。


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☆第十九話「正義の在処」の感想です。


魔術師だった父親の研究が元で、住んでいた島が

グールだらけとなって壊滅してしまった切嗣。

行くあてのない彼は、グールから助けてくれた

ナタリアの元で暮らすことになる。

そして彼は、ナタリアと同様、魔術師として魔術師を狩る

生き方を選択したのだった。




切嗣を助けてくれたナタリアは、魔術師として魔術師を

狩る「狩人」として生きている人でした。


そのナタリアと暮らし始めた切嗣。

彼はナタリアと同様の仕事を目指すようになります。

それに頭を痛めつつ、切嗣を一から厳しく育ててくれた

ナタリア。


何年かが経ち、切嗣はナタリアのパートナーとして

仕事が出来るまでに成長しました。

二人はいつも協力し合って仕事をこなします。


師と弟子であり、

仕事上のパートナーであり、

ある種家族のような、

複雑な距離感。

二人の関係は淡白なようで深く繋がっているような、

そんな不思議なものでした。


ある時、一つの仕事が舞い込みます。

蜂を使役してグールを作り出す魔術師を狩るという仕事。

ナタリアの警戒とは裏腹に、魔術師の殺害はあっさりと

終了しました。


しかし、魔術師の死後、その死体から無数の蜂が湧きだし、

ナタリアの乗っていた飛行機は、彼女以外は全てグール

という最悪の状態に陥ります。


そんな中でも「必ず生きて帰る」と決して諦めないナタリア。

それに対し切嗣は「ナタリアなら出来るさ」と絶望的な

状況にいる彼女を励まします。


その後、何とか飛行機を飛ばし続けつつ生還を図る

ナタリアと、地上で不安を押し殺しつつ帰りを待つ切嗣。

彼らは珍しく本音の会話をし始めます。


切嗣の父親を奪ったような負い目をどこかで感じていて、

母親のような役割を果たしたいと思っていたのかも

しれないと振り返るナタリア。

家族のようなものがいる生活はそれなりに面白いもの

だったと笑うナタリア。

切嗣もナタリアのことを「まるで母親みたいに思ってた」と

告白します。


ナタリアは「次に会う時、気恥ずかしくなるようなことを

続けざまにいうのは止めろ」と笑い、

切嗣は、


ナタリアの飛行機に向かってバズーカドーン!!


・・・。


・・・・・・。


え?


は??


え?あの?笑うところ・・・??



切嗣さんの強烈な照れ隠しに、一瞬どんなリアクションを

とればいいのか分からなくなり、とりあえず笑えばいいと

思ったんで笑いました。


が。

よく考えたらどうも泣き所ですよね?


きっとあれですよね?

あれは切嗣が父親を撃った時と同じように

「指先を心と切り離したまま動かす」ことが出来るという、

殺し屋として悲しいほど優れているという事実を表して

いるんですよね?

「何をしたいか」よりも「何をすべきか」だけで動く、

「ただの機械」「ただの現象」のような生き方だという、

そういうことを表しているんですよね?

多分。


いや、多分。

多分、そういうことなのかなと思ったんですけど、

爆笑しました。


意味がわからないよ、切嗣!


別に飛行機を着陸させても、ナタリアだけコックピット

から出て、あとは爆発させるなり焼き払うなりすれば、

何とかなったような気がするところが、切嗣の行動の

意味不明さを助長してるような気がします。


ほんとにわけわかんない。


でも、きっともっとわけわかんなく思っていたのは、

管制官?の人だと思います。

飛行機がジャックされただか何だかで、

唐突に素人が運転して帰るという連絡をうけたかと思ったら、

もうすぐ着陸という地点で急に飛行機が消滅。

オカルトチック(笑)

きっとあの後、新たな都市伝説が一つ生まれたに

違いありません。

切嗣が新たな都市伝説を生んだ!!




まあともかく。

色々とあって切嗣は立派な外道として成長したという、

悲しい話でした。