もう最近これが楽しくて仕方ありません。

毎回、人でなし祭り!!最高!



「Fate/Zero」第十七話の感想です。



※ネタバレします。


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☆第十七話「第八の契約」の感想です。


キャスターに続きランサー陣営も消え、

残るは四組になった聖杯戦争。

ここで遠坂からアインツベルンへと

共闘の提案がなされる。




遠坂時臣がセイバー側に共闘を申し出ました。

それに対しセイバー側は、共闘は出来ないが

敵の対処に順列をつけるという形でならと、

遠坂をしばらく攻撃対象とみなさないことを了承しました。

遠坂側もこれは妥当な落としどころだと、

まあまあの交渉結果だったようです。



ここで状況を見て、セイバー陣営と組もうとする。

時臣さんは真正面からぶつかって戦うよりも、

色々と周到に準備し、自分に有利なように状況を

コントロールする戦い方がお好きなようですね。


開始当初から言峰さんを援護に加えたり、

聖杯戦争を監督する教会と繋がっていたり、

敵の数が減ってきたら今度はセイバー陣営と組もうとしたり、

とにかく情報を集め、周囲をよく見て、策を巡らし、

状況を完璧にコントロールして勝利を手に入れていく。

それが彼のやり方のようです。


周囲をよく見て、

状況を完璧に、

コントロール・・・ね。


うん。


それが出来てればあんなことにはならなかったのにね!


灯台下暗し。

敵は自宅にあり。

綺礼、お前もか。


・・・なんか段々おかしくなったけど、まあいいや。


自分が完全に主導権を握っていると

信じて疑っていなかっただろう時臣さん。

今回、その戦い方と周到でマメな性格が災いして、

とんでもない悲劇を招いてしまいました。


アインツベルンから言峰を外せという条件を出されたため、

綺礼を戦線から離脱させることにした時臣さん。

綺礼を自宅に招いて、別れの挨拶をします。


ここで時臣さんは、色々なものを綺礼に託しました。


その一。

簡略だけれど遺言状。


その二。

娘についての後見の依頼。


その三。

アゾット剣。


状況を完璧に把握出来ていると信じ、

信頼に足る弟子だと信じていたからこそ

綺礼に色々託した時臣さん。

離脱する綺礼に免許皆伝の証(?)を渡し、

これからの付き合いもお願いしたマメな時臣さん。


それが全て裏目に出るなんて。


まさか一瞬後に自分が渡したアゾット剣で刺殺される

なんて思わなかったよね!

信頼していた弟子にね!

おまけに自分のサーヴァントと組んでるなんてね!


周囲をよく見るのが得意だったけれど、

身近な所には盲目だった時臣さん。

状況をコントロール出来ていると信じ過ぎていたために、

隙間をついてコントロールされちゃっていた時臣さん。

マメな性格ゆえに渡したもので殺された時臣さん。


可哀想に・・・。

もっと本当に完璧に徹底してやっていれば・・・。


いや、待てよ。

ちょっと綺礼の側から見てみよう。

そうすると違う見方が出来るような・・・。


遺言状と娘の将来を託し、

身辺整理はばっちりな我が師。

アゾット剣も渡してくれて、

凶器の準備もばっちりな我が師。

これから組むサーヴァントもその場に置いてくれ、

形見の用意もばっちりな我が師。

思い切り背中を向けて刺しやすいように配慮してくれる、

殺される覚悟もばっちりな我が師!

流石、我が師、殺害される状況の整え方が完璧です!


・・・みたいな。

そんな感じになる・・・気がする。


おお。

そう考えると時臣さんの状況支配癖は

最期まで完璧に貫かれていたのか。

素晴らしい状況のコントロールです!

最期の花道、完璧な演出でししたよ!


・・・そんなわけないか。


いや、でも、あの遺言状とアゾット剣は、

綺礼の謀反決意のタイミングにぴったり過ぎて、

「さあ殺してくれよん♪」という合図にしか見えません

でした。

あまりに親切過ぎて笑いがこみあげました。

綺礼も死ぬ準備万端の師に内心大笑いしていたこと

でしょう。

そしてギルガメッシュ様も最期の最期で時臣の自爆芸に

満足して少しは微笑まれたのではないでしょうか。


綺礼に冷笑され、

ギルガメッシュに嘲笑され、

そして私に爆笑される。



なんだか・・・とても可哀想な時臣さんの最期の回でした。

ごめんね、時臣さん。

でも面白かったよ。