「緋色の欠片」第一話~第三話の感想です。
※ネタバレします。
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☆第一話「玉依の姫」の感想です。
普通の女子高校生・春日珠紀。
彼女は、両親の海外転勤のため、季封村に住んでいる
祖母の元で世話になることになった。
で。
行ったら、
何故か「お前は鬼斬丸を封印する玉依姫だ」と真剣に
言われ、何故か五人のイケメンに当然のように守護
されることになった話。
両親が海外転勤になっちゃったから、
田舎のお祖母ちゃんの家でお世話になります。
よろしく、お祖母ちゃん!
そんなごく普通のノリで主人公が向かったら、
何故か祖母は、会うなり真剣に「お前に玉依姫を継いで
もらいたい。鬼斬丸の封印を守れ」と言い出すという、
このどうしようもない違和感。
このお祖母ちゃん、ちょっと何かこう・・・特殊な世界観的な
妄想的ものを・・・なんていうか・・・それともどこかからの
電波のようなものを・・・えーと・・・なんていうか大丈夫?
と、主人公が思う間もなく、
畳み掛けられる「玉依姫」とやらの運命!
五人のタイプのかぶらないイケメンが守護してくれますよ!
やっほー!役得!
しかし何だろうこの違和感!
でもでも役得!
と、主人公が喜ぶ間もなく、
繰り広げられる鍋戦争!
ていうか、何で当然のように主人公の祖母の家で夕飯!?
・・・。
一体、どんな村なんですか、ここは。
何の情報もない、来たばっかりの人に、
どうしていきなり重要な情報を直球で投げてくるんですか。
しかも説明なしで!
誰もが知ってる前提で話をするな!
誰もがその宗教を受け入れるのが当然という態度で
接してくるな!
誰か!
誰か、説明ぷりーず!!
そんな、とてつもなく違和感のある第一話でした。
なんであの人達、誰もが知っていて当然、
誰もが受け入れて当然という雰囲気で
ぐいぐいやってくるんですか。
主人公なんか戸惑う暇すら与えられてないじゃん。
どういうことなの。
乙女ゲー的ラブロマンスというよりホラーに見えたよ。
・・・まあ、いいや。
それはともかく。
タイプの違うイケメン達に何故か守護されちゃうという展開。
メインっぽい男の子と初対面では印象最悪、
しかし同じクラスで守護者でどうしようという展開。
とてもベタベタだと思いました。
とてもありがちだと思いました。
とても心が落ち着きました。
これからもベッタベタを期待します。
☆第二話「決意の一歩」の感想です。
自分は「玉依姫」の血を引き継いでいて、
弱まっている「鬼斬丸」の封印を守らなくてはならない。
その事実は受け入れたものの、実際のところ「玉依姫」が
何なのか、鬼斬丸が何なのか、全く分かっていない珠紀。
そこで、少しでもそれらについて理解しようと行動して
みるが・・・。
「玉依姫」について「鬼斬丸」について知るぞ!
そして足手まといにあなって守ってもらうぞ!
これぞ正しいヒロインの姿!!
そんな二話でした。
珠紀さんは正しいヒロインですね。
守護者のうちのメインっぽい彼が美人教師に見惚れて
いたと思えば、彼を問い詰め彼女面!
この間知り合ったばかりだというのに!
友達かどうかすら微妙なのに!
姫だと思って自分だけ見るのが当然と思う、この態度!
そして自分から「封印を見に行きたいの」という無茶な
申し出をし、足手まといなのを承知の上でついていき、
しっかり足手まといになる!
皆が「結界内に逃げろ!」というのに即座に動かない。
そして狐をかばって刃の下に躍り出る!
どんなに危なくなっても姫は助けられるという、この自信!
珠紀さんは本当に正しいヒロインだと思いました。
あーうざい(笑)
しかし、そこも含めて正しいヒロインだと思いました。
一話もそうだったんですが二話も変わらずベタベタで、
何だかとても安心して観られる作品だと思います。
でも、やっぱり何も説明なしで珠紀に
「玉依姫だから頑張れー!」
と放置してるのは納得出来ません。
基本的なことくらい誰か説明してあげてよ。
☆第三話「五人の守護者」の感想です。
今まで村を出ていた五人目の守護者が登場。
その彼は、ババ様の元で雑用をこなしている美鶴と
何か訳ありらしいのだが、詳しくは分からない。
そんな折、封印に近づく怪しい集団が現れた。
五人目の守護者、童顔で素直そうな少年・犬戒慎司君が
現れ、珠紀の周りは更に充実のイケメンっぷりになりま
した。
そして増々、珠紀姫の正しいヒロイン性が磨かれます。
鬼崎拓磨君を自然に呼び捨て!
「あ、こら、拓磨!」と、流れるように呼び捨て!
もう呼び捨て!
流石です、姫!
会ったばかりでまだ親しくもない犬戒慎司君に、
「どうして村を離れていたの?」と直球で質問。
守護者の一人なのに村を離れざるを得なかった事情。
複雑な背景や内面がありそうな所に、
初対面で無神経に突っ込む勇姿!
流石です、姫!
封印が敵に攻められそうだと思えば、
「私も行く!」と、この間足手まといになったばかりの身で
即座に同じ過ちを繰り返す決断をする勇気!
何も出来ないけどとりあえず行こう!
その判断。
流石です、姫!
敵の集団と鉢合わせし、こちらの守護者と一触即発の
雰囲気になったら、後先考えずに飛び出す度胸!
一番守られなければならない要の身で、
一番何も出来ない無力の身で、
とりあえず飛び出して
「やめて」と叫ぶだけの無策!
流石です、姫!!
何かもう珠紀さんのヒロインっぷりが楽しくなってきました。
次はどんなヒロイン力を発揮してくれるのでしょう。
わくわく。
まーでも。
それにしても相変わらず珠紀に対して何も説明がないのは
納得いきません。
いい加減「玉依姫」について「鬼斬丸」について、
講義でもしてあげたらどうなんですか。
珠紀が何も出来ないのは何も教えられてないからじゃ
ないんですか?
これで封印を守れと言われても・・・・・・。
祖母は本当に封印を守る気があるのか分かりません。
それはともかく。
最後のイケメン達が語りかけてくる映像が何とも辛いです。
恥ずかしくて死にそうです。
誰か何とかしてください。