「BRAVE10」終了後感想です。



※ネタバレします。



◎「BRAVE10」

BRAVE10 第1巻 [Blu-ray]/小野大輔,柿原徹也,高城元気
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(一応)名の通った忍(らしい)だけれど、

主を定めないと決意して生きてきた才蔵。

その彼が、ある日追われている女を強制的に助けさせられ

た。ら、その女・伊佐那海が、まあこれがウザイなんてもん

じゃない、助けられるのは当然だわ、命の恩人の報酬には

御飯代で十分よね。あ、この御飯代で上田まで護衛してね。

でも上田についても一緒にいてね。っていうか、才蔵は私の

もの!と、ドンドンと才蔵を自分の人生に引きずり込み、

何だかんだと気が付いたら、才蔵は真田幸村の十人の

勇士の一人として、完璧に調教されていた。




そんな、才蔵の喜劇のようで悲劇のようでもある

就活ストーリー(?)でした。


面白かったな~。

なんか、こう、ちょいちょい爆笑ポイントがあってツボでした。


謎の(偏った)引力があったよね。


まずは一話辺りの、才蔵が追われている伊佐那海を

助ける、話の導入部分。

初対面で何の義理もない才蔵に助けを求める立場で

ありながら「当然助けるでしょ?」という態度で一貫して

上から目線の伊佐那海。

そして、助けてもらった命の報酬が御飯代のみという

理不尽な対応。

のみならず、その御飯代で上田まで護衛をしろという

厚かましさ。

そんな伊佐那海の強烈な性格が視聴者に軽いジャブを

喰らわせます。


次に、出雲の神社を焼かれて、命からがらはるばる

信州まで逃げてきた伊佐那海を、こともなげに

「出雲に帰ってみてよ」とまた出雲に送り返す鬼畜な

真田幸村で、更に視聴者に困惑と衝撃が与えられます。


出雲から信州って、あなた、どんだけ離れてると

思ってるんですか。

しかもこれは一応なんちゃって戦国時代設定だから、

歩きですよ!歩き!!

そんなねえ、ほいほい長距離移動出来る時代じゃない

ってのに、また信州から出雲にってそれだけで話が

終わっちゃうじゃないの!


と、

思ったら、

四話ではもう出雲に到着しているという謎の距離感。

視聴者はもうこの世界観に釘付けです。


そのうえその出雲から伊佐那海をさらって逃げる

東北居住の伊達正宗!

あ、当然のようにすぐ東北に帰り着いてたよ!


で、

伊佐那海が攫われた・・・。

伊達の守りは半端じゃない。

どうやって取り戻すか。

という話の流れで緊迫感を煽る・・・・・・


が、忍び込んだ真田の勇士らによって、

あっさりと伊佐那海は信州に帰還。

鉄壁の守りであるはずの伊達の城はザルですよ!ザル!

何で伊達正宗が逃げたことを悔しがってるのか

さっぱり分からない!

普通に城に忍び込めて、普通に「帰るの帰らないの」で

揉めて、その後普通に帰ってたよ!

その間、ノーガードだったよ!?

もう伊達の城の警備はセコムかアルソックに頼んだ方が

いいと思う。


もうこの辺りまでくると、ある一定数の偏った嗜好の人は

BRAVE10ワールドに引き込まれて戻れなくなります。

私もその一人でした。


もう、色々と笑えて仕方なかったです。


この他にも色んなことがありました。

敵に毒を受けた!このままでは死ぬ!と思ったら、

次の瞬間には毒なんてなかったかのように動き

回っていたり、

広い海原を自由に生きるかのごとく豪快なオーラを

放っている海賊が、実は湖に浮かんでいるだけだったり、

いきなり「黒執事」が始まったり、

ラスボスかと思ったらあっさりダサさ満点で死んだり、

色々ありました。


思い返すと楽しかったね。

本筋はよく思い出せないけどね・・・。




えーと・・・。

まあ、そんな感じで。

楽しかった全12話でした。


あと、才蔵はひたすら弱かったと思う。

「かかってきやがれ」とか言ってるといつか死ぬと思う。