「未来日記」第十八話の感想です。



※ネタバレします。


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☆第十八話「混線」の感想です。


由乃の過去。

母を父に殺された雪輝の現在。

そして、二人の未来への願望の話でした。



何だか色々と大変なことになってきました。

あ、いや。

元から色々大変な話ですけど。



今回は、今まで謎だった由乃の過去が、

少し語られ、明らかになりました。


由乃の両親が骨と化していた理由。

それは、由乃をエリートにしようと虐待のような

教育を繰り返していた両親が、逆に由乃に

教育され返した結果のことでした。


ふうん。

なるほどー。

由乃様はこうやって今のような狂人なメンタルを

お持ちになるに至ったのかー。

まあ・・・なんとなくこんな感じかなとは思ってたけど。


しかし、由乃が狂ってしまった背景は分かりましたが、

何故その彼女が雪輝に執着するのかは、いまひとつ

腑に落ちない部分があります。

具体的に説明せよと言われても困るんですが、

何て言うか・・・理由が弱いような気がするんですよね・・・。

お嫁さんにしてくれる、だけじゃあねえ。

高嶺の花の由乃をお嫁さんにしたい人は

他にもたくさんいただろうし・・・。


うーん・・・?


ところで、由乃はこうして家族を失っていたわけですが、

現在では雪輝が家族を失う事態に陥っていました。


母親は父親に殺され、

父親は何者かに殺される。


うわー・・・。

雪輝、絶望的状況・・・。


そして、雪輝は決意します。

自分が未来日記のゲームを勝ち抜き、

神になって両親を蘇らせることを。

そのために他の未来日記所有者を全滅させることを。


それはつまり人殺しにも手を染める覚悟ってことですね。

というか、もう今回、実際に雪輝は自らの手で人を殺し

ました。

そして由乃にも刃を向けたりしました。


あー・・・。

雪輝、ついにやっちゃったのね・・・。

何だろう。

とても複雑な気持ちがします。


今までだって由乃に肩代わりさせていただけで

人を殺してきたことには変わりない。

そう言わればそうです。

自分で殺そうが由乃が殺そうが、

結果的には何も変わりません。

むしろ他人に汚い部分を押し付けて自分だけ綺麗さを

装って生き残る卑怯さがイラつく。

そう思った時もあるにはありました。


でも。

何だろう、雪輝には今までの卑怯な生き方の方が

似合っていたような気がします。

由乃に汚れを押し付けて綺麗なふりをしたかった所。

今まで散々騙されて母まで殺されても、涙で反省してる

と言われれば、最低な父を素直に受け入れてしまう所。

卑怯とも馬鹿とも見えるそういう部分は、

雪輝の優しさのような気がしていたのです。

優しいからヘタレにも卑怯にも馬鹿にもなるし、

ヘタレで卑怯で馬鹿だから優しい。


そんな雪輝の駄目な部分が嫌いで好きだったので、

今回の決意はちょっと何とも複雑な気分になりました。


まーでも、とりあえず応援してるよ。

がんばれー、雪輝。

頑張って神になれると・・・なれるっていいことなの・・・?

まあ、いいや。




ところで。

関係ないけど、この話、サバイバルゲームはサバイバル

ゲームなんですが、未来日記所有者同士のゲーム

というより、雪輝&由乃とその他の殺し合いになってます

よね・・・。

なんだろう。釈然としない。

つーか、11thが得し過ぎじゃない!?