「夏目友人帳 参」第十二話の感想です。
疲れているので適当に思ったまま。
脳がぼんやりしていて
日本語が崩壊する気がする・・・。
※ネタバレします。要注意。
◎「夏目友人帳 参」
- 夏目友人帳 参 2 【完全生産限定版】 [Blu-ray]/神谷浩史,井上和彦
- ¥7,560
- Amazon.co.jp
☆第十二話「帰る場所」の感想です。
夏目が藤原夫妻に引き取られる直前の話。
今回は、夏目がまだ今の家に来る前の、
妖怪にも人にも馴染めずにいた頃の話でした。
妖怪が見えるための奇行。
それゆえに周囲の人間には気味悪がられる。
かといって、
人間であるから妖怪の価値観とは相容れない。
どこにも居場所のない夏目。
寂しさを押し殺して生きるしかない夏目はその頃、
やはり妖怪をフェロモンで虜にしていた。
妖怪「お前は寂しいんだね、夏目。
寂しい奴は好きさ」
妖怪「夏目、迎えに来たよ」
「お前の側にいてやろう」
まだ数回しか会っていないのに、この熱烈な告白っぷり。
というか、「同居宣言」。
会って数度で同棲に踏み切る決心をさせる夏目様。
流石です。流石の妖怪キラーっぷりです。
だが、私の認識はまだ甘かった。
妖怪「人を飼うのも面白い。さあ、おいで夏目」
・・・ヒモ!?
夏目、その若さでヒモデビュー!?
やるな・・・夏目。
妖怪なら老若男女、人型獣型、
何でもかんでも一瞬でフォーリンラブさせる男。
恐ろしい奴だ・・・。
しかし、二人の愛には大きな障害が一つありました。
そう、妖怪はいわゆる「ヤンデレ」という奴だったのです!
夏目の後をこっそりつけて家を割り出し、
他の妖怪との会話を盗み聞きし、
挙句に「家族を食べて身軽にしてやるから私の所に
来い」と、正に病んでデレデレな妖怪・・・!
これには流石の夏目も仏心を捨てざるを得ず、
二人は悲しい「封印」という壁に隔てられた別れを・・・
あー・・・。
いや。
そういう話じゃ・・・なかったな・・・。
何だか最近、夏目が妖怪に襲われているのを見ると、
「まーた落としちゃったのか!」
「まーた熱烈な告白されてるのか!」
「また夜這いか!」
という方面に思考回路が飛んでしまっていけません。
何でだろう。
夏目の笑顔がナチュラルにフェロモン振りまいてる
からかな。
声音が完全に落としに掛かってるからかな。
んー分からん。
しかし、そういう視点を投げ出して観るのは
あまりにも耐えがたかったのです。
真剣に観るのが辛かったのです。
だって・・・
だって・・・・・・
だって泣いちゃうじゃんか!
実際、ちょっとうるっと来てしまいました。
うぬー。心が温まってしまうー。
私の邪な心が浄化されてしまうー。
別に泣いたっていいだろうけど、
なんかさーなんかさー!
あー、いい話だー!!
「誰も自分の帰りを待っていない」と思う夏目。
「居場所なんてどこにもない」と感じる夏目。
でも、そんな夏目に、もうすぐ帰る場所になってくれる
夫妻が、飲み残したお茶と茶菓子という姿で痕跡を
残していく場面。
あそこなんか、もう胸がいっぱいになってしまいました。
姿はないけど、心が残ってるんだよ!
形はないけど、温かいんだよ!
ちくしょー!(?)
それから、最後の夏目の願いも。
初めて口にしただろう「行きたいです」という言葉が、
「お願いします」という言葉が、切なくて辛くて・・・。
ああ、良かったなあと思わず、うるっと・・・。
泣いてなんかないっ!
泣いてない!
・・・けど、とても温かくなる話でした。
いい話でした。
夏目と藤原夫妻の話は時々涙腺に危険をもたらします。
油断するとヤバイです。