「新クロサギ」11巻の感想です。
今さっき、yahooニュースで
「カード現金化業者 初の逮捕」
の記事を見ました。
タイムリー。
※ネタバレします。要注意。
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11巻は、
「生活保護受給者を支援する」という名目で、
生活保護受給者から保護費を搾取する
「貧困ビジネス詐欺」の続き、完結編。
「憧れのアイドルと親しくなれますよ」と宣伝し、
金を騙し取る「出会い工作詐欺」。
ブラックリストに載っているような人間に
クレジットカードの・・・えーと・・・あー・・・
よく分からないけど色々やって現金を得る
「カード現金化詐欺」。
この三つが主な内容でした。
貧困ビジネス詐欺。
詐欺自体についても「何だかなあ」という気分になりますが、
間の、
「実は、社会制度の維持に必要なのは
“全員の幸せ”じゃない。」
「必要なのは、社会を支える主役――」
「つまり、『上層』・『中層』に属する人々の幸せなんだ。」
「いま取り上げた問題で重要なのは、貧困層が悪徳業者に
食いものにされることそのものではなく、(略)
制度に疑問を持つことが“制度の危機”につながるという点だ。」
という助教の言葉に「なんか・・・何だかなあ・・・」という気分に
なりました。
一方ではそういう面もあるかもしれないと思いつつ、
でも一方ではそうは思えない・・・。
「社会を支える人が優先される」というのは、
ある程度はそうだろうと思います。
でも、助教が先に挙げたアメリカの例のように、
三割の国民が国全体の経済を支える・・・というようなことに
なったら、その三割だけが優先されて、あと七割は
どうでもいいということになるんでしょうか?
そうなると・・・なんか・・・なんだかなあ・・・・・・。
大体三割が国を支えるというのが・・・なんだか・・・うーん。
とてもモヤッとします。
出会い工作詐欺。
詐欺についてはともかくも、
黒崎君に新たなお友達が出来ました!
良かったね!
いや、お友達じゃないけど・・・。
同士というか、仲間というか・・・。
大学在学中に司法試験に合格、
国家公務員上級試験合格、
法務省官僚を経ての、公証人。
超エリート。
で、ファミレスだか喫茶店だかに「酒がない」とぶつくさ言い、
酒を持ち込んで注意される50代のおじさん。
・・・まあ、仲良く二人で、あくのきょだいそしき「ひまわり銀行」と
戦えばいいんじゃない・・・?
ていうか、前から思ってたけど、
「ひまわり銀行」って名前が可愛過ぎるよね。
実態は大蔵官僚天下りがざっくざくの、
系列企業の業務停止命令を「ねつ造」として撤回させるの、
財務局長を葬り去るの、
傘下の企業と詐欺がてんこ盛りの、
恐ろしい銀行なのに。
でも名前は可愛く「ひまわり銀行」・・・。
カード現金化詐欺は・・・えーと・・・よくわかんないあははうふふ。
とにかく現金がすぐ手元に欲しいという人が、
カードで新幹線の回数券などを買って、
それをチケット屋に売って現金を手に入れる。
というのが元々の「カード現金化」らしいです。
それを・・・それを・・・
カード現金化業者が1円にもならない物を客に売って、
カード会社から決済があったら客に手数料を抜いた現金を渡し、
客はカード会社に借金・・・??
で、最近は「貸金業法改正」で低収入、無収入の人は
容易にカードが作れず、借金も出来ない。
じゃ、その人達を正社員にすればいいじゃない!
ってことで、幽霊会社に「就職」させると・・・。
そういう・・・感じ・・・?
何かよく分かってない感がある。
まあ、とにかく借金は怖いよ!って覚えておけばいいかな!?
いいともー!多分ー!
そんな感じで。
今回は、詐欺の手法よりも、
その他のことが気になった巻でした。
黒崎君の新しい友達とか。
あと、岸川さんの忠告の場面とか。
あそこはとても良かったです。
良かったけど、届いたけど、きっと届かないから、
書きたいけど何て書いたらいいのか分かりませんでした。