強迫の関係で、ますます新刊が読めなくなっている

今日この頃。

というより、もう何か月も、半年も・・・?


読めるのは一か月に一日あるかないか。

そんな状態を続けた結果、気が付けば同じ作品の新刊が

二冊溜まっているなんてこともザラに・・・。

それもう新刊じゃないし。


・・・毎回こういうこと書いてるよねえ。


うーん。

何とかしたい。


何ともならない・・・。



◎「新クロサギ 10」

新クロサギ 10 (ビッグコミックス)/黒丸
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※ネタバレします。要注意。


病院経営の立て直しを利用して理事会のメンバーを入れ替え、

次第に病院を乗っ取っていく「医療法人詐欺」。

アマチュアの短歌を「名鑑に載せる」「新聞広告に使う」等の

文句を並べて掲載料を騙し取る「紳士録詐欺」。

ホームレスの支援を謳いつつ、生活保護受給者の

生活保護費を搾取する等、貧困層を利用して金儲けをする

「貧困ビジネス詐欺」の前半。


10巻はこんなような内容でした。




「医療法人詐欺」は完結編でした。

病院という人の命に係わる場所。

その場所で金目当てに汚い動きがある。

そういう描写がちょっとショッキングでした。

お金がなければ何も始まらない。病院の存続も出来ない。

それは分かりますが、限度が・・・。

金が第一は勘弁して欲しいです。


あと、黒崎君が殴られたのもちょっとショッキングでした。

しかも4千万円入りのスーツケースで。

柄にもなくチャラ男スケコマ師を頑張ってたのにね。

スーツケースで殴られるって(笑)


そして、「若者に人気のブランド『うに』海外進出」。

このニュースもショッキングでした。

「うに」って、黒崎君がよく着てるウニのマークが

ついた服のブランド!?

海外進出までするようになったんだ・・・すげい。



「紳士録詐欺」は、元々は存命中の著名人の情報を

集めた「紳士録」という本。それに関する詐欺を変形

させたものでした。

「掲載されることがステータス」となる紳士録。

それと同様に、絵や写真等を「名鑑に掲載する」、

「広告に使う」と功名心を刺激して、様々な方法で

金を取る。

作品中では「短歌」が詐欺のネタとして扱われていました。


功名心。

承認欲求。

人間誰しも持っている心の隙間に・・・・・・


そんなことは置いといて、とりあえず

詐欺師の草流先生が可愛くて仕方ありませんでした。

褒められると喜んじゃう。

煽てられると調子乗っちゃう。

・・・可愛らしい。


他のプロ詐欺師だと「いつか黒崎君の正体に気付くかも」と

多少なりとも不安があったりするんですが、

草流先生は全っ然、全く、そんなことありませんでした。

むしろ自分から協力する場面もあったりして・・・。

か、可愛い。


褒められたい気持ちがよく分かるから

恥ずかしい部分もあるんですが、

それでも可愛いなあと思うのは、

草流先生のお人柄だと思う気もするけどどうだろうなあ。



「貧困ビジネス詐欺」は、ホームレスを食い物にした

詐欺でした。

以前、ワイドショーやら何やらで一時期話題になった

詐欺だと思います。


生活保護受給者に住居を提供して支援する。

という表向きの形を見せておいて、実態は生活保護費の

大部分を掠め取り、更には受給者を精神科へ向かわせて

うつ患者等に仕立て上げ、手に入れてきた精神薬を転売する。


人間の考え出す悪事って恐ろしいと思います。

金になれば何でもする。

次から次へと利用する。

うーん。

怖い。

そしてどこにでも現れる宝条さんも怖い。


この「貧困ビジネス詐欺」は次巻で決着がつくようですが、

現実はそうはいかないと思うと、なんだかなあという気持ちに

なります。



あ。

あと、作品中に精神薬の例としてリタリンが出てたんですが。

リタリンはまずい!

うつ病患者にリタリンはまずいよ!!

・・・そう思いました。