頭がぼーっとする・・・。
寝てばかりだ・・・。
貧血、再来・・・か?
屍鬼か・・・?
どうでもいいけど、ブログがあまり書けなくて苛々。
とにかく、最近読み終わった本の感想です。
この本を私に薦めて下さった何人かの方々、
有難うございます。
ちゃんと私の性根の腐った部分が
貴方がたに理解されているのですね・・・!?
◎「告白」
- 告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)/湊 かなえ
- ¥650
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女性教師の娘がプールで死んだ。
この一つの「事故」を巡り、次第に様々なものが見えてきます。
事件の真相。
被害者の思い。
加害者の思い。
周囲の人間の対応。
傍観者の対応。
復讐と抵抗とその他色々。
始まりはシンプルな事件が、波紋のように影響を広げ、
人々の悪意と、見せかけの善意や正義感を飲み込んで
膨れていく。
その様は見応えがありました。
こういう人間の醜さを描いた作品は大好きです。
誰もかれもが醜くて、悪のようで、実は純粋な悪でもない。
とにかく陰惨で救いのない話なので
人によって評価の変わる作品だと思いますが、
私は面白かったです。
ただ、「人間が単純化されている」という部分は
確かにあるのではないかと思いました。
ネット上の他の方の感想でしばしば見かけた批判ですが。
確かに、よく思い返してみると、「カテゴライズされた人間」と
思える部分があったような気がします。
特に加害者に関して私はそう感じました。
そもそもの発端や動機。
その辺りがああいった結論だったのは、
作者が女性だからなのでしょうか。
分かるけれど物足りない、そう思いました。
色々と考えてみるのが面白い一冊だと思います。