再放送の水戸黄門を観ていたら悲しくなった。
今回は、一般人の職人さんが自棄になったところを
賭博屋さんに付け込まれて、悪事に加担させられる話だった。
仕事道具を取り上げられ、何だかの証文を書かされて、
女房子供を人質にとられ、ずっとイカサマの手伝いを
させられる毎日。
自暴自棄に拍車がかかり、女房とも離縁の危機。
あがいてもどうしようも出来ない絶望的な毎日。
その状況を吹き飛ばしてくれた黄門様の手段は・・・
賭博屋さん達を助さん格さんにボコらせる。
力ずくで証文と仕事道具を奪い取る。
・・・悲しくなった。
結局、暴力は暴力でしか解決できないと言うのか。
世界は争いに満ちていて悲しいよ、刹那。
この黄門様、何代目かはちょっと分からないんですが、
少し癖があると思います。
今日は賭博屋さんをボコらせたあと、助さん格さんに
寝床から「掃除の方はどうだった」とどう見ても
裏世界のボス的に尋ねていたし、
以前見た時は、捉えた悪役に熱湯をかける拷問を
していました。
何だかいつ見ても、そこはかとなく悪のオーラが漂う
黄門様です。
そういうの嫌いじゃないんで見ていて楽しいんですが、
しかしよく思い出すと、相手は子供の頃正義の権化として
見ていた黄門様です。
少し複雑です・・・。