◎「弥勒の掌」
- 弥勒の掌 (文春文庫)/我孫子 武丸
- ¥580
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自らの浮気が原因で、冷戦状態にあった妻が
突然行方不明になった。
家出なのか、何者かに拉致されたのか。
何も分からないまま、警察に疑いを持たれた
高校教師は、妻を探すべく重い腰をあげる。
また、一方では妻を殺害された刑事が、
殺人犯を自分の手で始末しようと捜査を
開始していた。
そして、二人はある宗教団体で出会う。
宗教団体「救いの御手」は、近年急速に
規模を拡大したキナ臭い噂のある団体だった。
えーーーーー・・・・・・。
という感想でした。
物語は、失踪した妻を探す教師のパートと、
妻を殺害した犯人を探す刑事のパートが
並行して進んでいき、やがて一本の線になる
という構成になっています。
その二つのパートのなかに
「絶対、仕掛けがあるはずだ」
と思い、注意して読み、
結果見事に騙されました。
ええ。
そらもう見事に騙されましたよ。
ころっとね。
軽くね。
でも。
何でしょう。
この、
えーーーーー・・・・・・。
という読後感は。
何かこう釈然としない・・・。
真相が綺麗に明らかになるのにしっくりこない・・・。
うーん・・・。
面白い・・・とは思います。
いや、面白いです。
でも釈然としない!!
そんな嫌味な作品でしたが、
弥勒様がとっても楽しそうだったので、
まあいいか!!