◎「笑わない数学者」

笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)/森 博嗣
¥730
Amazon.co.jp



天才数学者・天王寺翔蔵博士。

その博士の家で開かれるパーティーに、

萌絵と犀川は招待される。

伝説的な存在でありながら、現在は他人と

滅多に会わない博士に会える機会。

稀な機会に胸を躍らせる犀川と、そして

犀川がいれば何でもよさそうな萌絵が

訪ねた「三ツ星館」で待っていたのは、

天王寺博士の出す巨大なオリオン像消失の謎と、

連続殺人事件だった。




訪ねていくと、数学クイズを出されて試される家。

うわ~・・・・・・やだ~・・・・・・。

でも、オリオン像消失トリックはすぐ分かったよ!

ふふん。


と、思っていたら。


ネットで「何故そのトリックは簡単か」について

解説した文章を発見。



あーーーーーーーー!!!

なーるーほーどーねーーーーーーーー!!!

何だか凄く目から鱗でした。


それと同時に自分の馬鹿さ加減に凹みました。

そだよねえ。

私がすぐ分かるくらいのもの、皆すぐ分かるよねえ。

少しでも喜んだ自分が馬鹿みたいだ。

いや、みたいじゃなくてそうなんだけどさ。


ていうか、犀川先生が「何故自分はオリオン像の

トリックに長いこと気付かなかったか」について

言及する場面があるんですが、そこで

「僕は常識人」で、このトリックは「現実的じゃない」から

分からなかった、というようなことを言っていました。

ので、


「ほほう。では私は非常識人で、非現実的な思考を

していると。架空の人物にそう言われるくらいなら

かなりものだろう。ならば、この現実離れした思考を

極めていけば、いつかは脳内で完璧な二次元世界を

作り上げ、浸りきることも可能に・・・・・・」


と、妄想逞しく希望を抱いていたのですが・・・

全部勘違いだったんだね!そうだったんだね!!(泣)