◎「笑わない数学者」
- 笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)/森 博嗣
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天才数学者・天王寺翔蔵博士。
その博士の家で開かれるパーティーに、
萌絵と犀川は招待される。
伝説的な存在でありながら、現在は他人と
滅多に会わない博士に会える機会。
稀な機会に胸を躍らせる犀川と、そして
犀川がいれば何でもよさそうな萌絵が
訪ねた「三ツ星館」で待っていたのは、
天王寺博士の出す巨大なオリオン像消失の謎と、
連続殺人事件だった。
訪ねていくと、数学クイズを出されて試される家。
うわ~・・・・・・やだ~・・・・・・。
でも、オリオン像消失トリックはすぐ分かったよ!
ふふん。
と、思っていたら。
ネットで「何故そのトリックは簡単か」について
解説した文章を発見。
あーーーーーーーー!!!
なーるーほーどーねーーーーーーーー!!!
何だか凄く目から鱗でした。
それと同時に自分の馬鹿さ加減に凹みました。
そだよねえ。
私がすぐ分かるくらいのもの、皆すぐ分かるよねえ。
少しでも喜んだ自分が馬鹿みたいだ。
いや、みたいじゃなくてそうなんだけどさ。
ていうか、犀川先生が「何故自分はオリオン像の
トリックに長いこと気付かなかったか」について
言及する場面があるんですが、そこで
「僕は常識人」で、このトリックは「現実的じゃない」から
分からなかった、というようなことを言っていました。
ので、
「ほほう。では私は非常識人で、非現実的な思考を
していると。架空の人物にそう言われるくらいなら
かなりものだろう。ならば、この現実離れした思考を
極めていけば、いつかは脳内で完璧な二次元世界を
作り上げ、浸りきることも可能に・・・・・・」
と、妄想逞しく希望を抱いていたのですが・・・
全部勘違いだったんだね!そうだったんだね!!(泣)