おかしい・・・。

読んだはずなのに、まっさらな状態で楽しめた・・・。

喜ぶべきか、悲しむべきか・・・。


◎「スウェーデン館の謎」

スウェーデン館の謎 (講談社文庫)/有栖川 有栖
¥650
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小説の取材のため、裏磐梯のペンションに宿泊していた

有栖川有栖。

ペンションの隣、「スウェーデン館」と呼ばれるログハウス

には、童話作家の乙川リュウが住んでいると聞き、(主に

その妻に)興味を持った有栖は、そのログハウスを訪れる

ことにする。

ログハウスの住人達や、そこに滞在している客、そして

念願の美人妻ヴェロニカとも親しくなり、楽しい時を

過ごした有栖。

しかし翌日、その館で客の一人が殺害されているのが

見つかった。

死体があったのはログハウスから30mほど離れた

小屋。そして、そこは雪で囲まれた密室だった。




犯人やら動機やら色々と謎ですが・・・って当然ですね。

この作品の一番の謎は、「雪で囲まれた離れへの道には

被害者と発見者の足跡しかなかった」という密室トリックの

部分だと思います。

これが、解けそうで・・・解けない。

簡単そうに見えるのに・・・分からない。

そうやって悶々と考えているうちに、すぐ結末まで辿りつい

てしまいました。

答えを見てしまいました。

私が朧気に考えていた方向は、爆笑されてました。

そんなことだろうと思ったもん。ふん。


それはともかく。

有栖川先生が美人妻ヴェロニカさんに淡い憧れを抱くの

ですが、

それはいいのですが、

最初から最後まで端々でヴェロニカさんヴェロニカさん

言ってて、

センセ、ちょっとそれは淡い憧れっていうか、意外と

しつこい憧れっていうか、淡いっていうならもうちょっと

頻度落として下さいよ、人妻なんだしっていうか

ぶっちゃけウザ・・・

みたいな感じでした(笑)


あー。

後、これは長編なんですが、作中では一日二日しか

経ってません。

なので、火村先生が超スピード解決してました。

午前中、事件を初めて知って、その夜中には

真相暴露。

凄い(笑)