やっと感想を書けるようになったので。
◎「夏目友人帳 8」
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相変わらず妖怪に悩まされながらも、
文化祭を楽しんだり、
田沼君と不器用に友人関係を深めてみたり、
時には、藤原家に引き取られる前を思い出して、
今の幸福を噛みしめたり。
そんな夏目の様子が
「やめてーっ!!
もうやめてーっ!!
む、胸が切なさで苦しい!!
いやーっ!!
ニャンコ先生、最近ますます猫として完全体!?(謎)」
という、何かこう嬉し恥ずかし切なし、の無闇に
ゴロゴロ転がりたくなってしまう8巻でした。
いやー、ヤバかった。
もう、何ていうか、ヤバかった。
ヤバイなんてもんじゃない、ヤバイ。
意味不明でごめんなさい。
でも、この気持ちを言葉に出来ない。
強いて言うなら「キュン」て感じ。
こう「キュン」って。
ほら「キュン」て・・・。
意外と普通の言葉になってしまう・・・。
この巻には、大体三つのストーリーが入っています。
上にも書いた通り、文化祭の話と、田沼に憑いた妖怪を
皆で何とかする話、そして夏目の過去の話の三つです。
後、チョビの特別編もありますが、まあそれはいいとして。
過去の話は、藤原家に引き取られる直前の夏目の話でした。
「悪い人たち」ではないのに、妖怪が見える夏目が奇行に
走るせいもあり、どうしても夏目だけが馴染めない家庭。
「家族」に迷惑をかけまいとして、孤独に妖怪と関わり、
ますます溝を深めてしまう夏目。
その寂しさに目を付けられ、妖怪に付きまとわれる夏目。
妖怪「迎えに来たよ、お前の側にいてやろう」
「おかしいね
人間ってのは普通 子供を無条件に愛する
生きものかと思っていた」
「なのに どうしてお前は愛されないんだろうね」
夏目「うるさい」
「おれが普通じゃないから それで当然なんだ」
「わけのわからない者を大事な家族の中に
入れたくないのはあたりまえなんだ」
夏目・・・(涙)
それでもって「どうすれば誰も傷つけず消えられるだろう」
と、手を震わせながら一人で悩む夏目・・・。
辛い。切ない。
それが。
その一人でどうやって消えるか考えていた夏目が。
今はこうですよ。
初めてちゃんと参加する文化祭を楽しみにして、
夏目「ニャンコ先生 今度学校で文化祭があるんだよ」
「おれはバザーで店員をやるんだ」
「色んな出しものやお店があってきっと楽しい」
「美味しいものもいっぱいあるよ」
「・・・うまくいくといいなぁ・・・」
なんてニャンコ先生に報告しちゃったりして。
「うまくいくといい」なんて期待をこめちゃったりして。
報告する相手が猫型妖怪ってところが、まだ昔の名残を
引きずっているなーと思いきや、
「バザーの販売係が嫌だったらおれが代わってやる」と
西村に言われ、
夜、布団の中でグスグスと泣く夏目・・・!
「幸せなんだ どうすればいいんだろう」
と、幸福感のあまり泣いてしまう夏目・・・!!
ど、どうすればいいんだ。
私のこの切な甘い感じはどうすればいいんだ、夏目!!
キュンってこの ししゅんきおとめちっく なこの胸の
切なさをどうすればいいんだ!!
YOー!!?(謎のハイテンション)
そんな感じで。
夏目の変化と、嬉し恥ずかしな感じがとてつもなく
胸に迫ってくる一冊でした。
願わくば、
アニメの三期があって、
幸せのあまり夜中布団の中でグズグズ泣いてしまう夏目を、
神谷さんの声で聞きたいです。
是非。
是非・・・!!(笑)
あ、後、最近ニャンコ先生が斑姿でも猫にしか見えなく
なってきました。