そろそろ「漫画」と「本」の項目を検索しやすく整理したいです。

前の巻の感想が探せません。

でも、面倒です(簡潔)


◎「潔く柔く 10」

潔く柔く 10 (マーガレットコミックス)/いくえみ 綾
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ついにカンナ編です。


「カンナはね・・・・・・

 うかつに手ェ出しちゃだめな女なんですよ」


「カンナは知り合った男みんななぎ倒していくんだもん」 

(百加さん談)


の、カンナさんです。


幼馴染で、お互いに惹かれあっていたハルタを

交通事故で失ってから、時間の止まってしまったカンナ。

しかし日常は静かに流れ、心だけ取り残したまま

カンナは社会人として生活していた。

今でも昔の夢を見て「起きて」とハルタに呼び掛けるカンナ。

そんなある日、偶然、赤沢禄と知り合うが・・・・・・。




そんなカンナさんのお話。


・・・・・・。


・・・・・・。


あ゛ーーーーーーーーーー!!

モヤッとするー!!

なんだこの心のモヤモヤー!?

ああ、投げたい!!

なんかもう何かに当たり散らしたい!!

いいから何か投げさせろ!

モヤッとボール寄こせー!!

覚悟、伊東さーん!!(何故)


というのが、正直な感想でした。


だってさー、カンナさんモテモテなんだもーん。

モテない女の僻み?

ああ、そうだよ。

さくっと肯定することに何の疑問もない。


んー。

でも、何て言うんでしょう。

「妬み」とか「僻み」とか置いておいても、

カンナさんの思考は、ちょっと分からないのです。

友達と禄の仲を取り持つようなことをしておきながら、

自然に禄と映画とかフレンチ行くとか。

その後二人でバーまで流れた後、「友達も呼ぶ?」と

声をかけるとか。

なんかなー。

分からんなー。

そんでもって今でもハルタ一筋な所とかなー。

そういうバランスの悪いというか、天然というか、

良い意味でも悪い意味でも自然体なところが

グッとくるのかもしらんけど。

近づいてくるけど、バリア固い。

そこが魅力なのかなー。

うーん・・・。


でもカンナが一番恐ろしいのは

「憎ませてもくれない」

という所だと思うのですよ。


カンナ編なので、カンナ目線で色々な物事が見えたり

するのですが、考えていることは普通なわけですよ。

ああ、その展開ならそうするよねって自然にこちらも

思うわけですよ。

でも、何か、こう、時々違和感を覚えるんですよ。

いや待てよ。冷静に考えると周囲はどう思ってんの?

みたいに思ったりもするわけですよ。

でも考えてることは理解できる・・・。

カンナは別に悪くない・・・。

あー!

もう!!

嫌いにすらなれやしねー!!!


と、モヤッとボールを手にしたくなるのです。

あー、もう、言いたいことも訳分からん。



とにかく。

このように生々しい感情を揺さぶられるこの作品。

相変わらず凄いと思いました。