あっつい・・・(-。-;)


やる気なく、最近読んだ本の感想その1、です。



◎「震える岩 霊験お初捕物控」

震える岩―霊験お初捕物控 (講談社文庫)/宮部 みゆき
¥730
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他の人には見えないものを見、聞こえないものを聞く。

そんな特殊な能力を持った岡っ引きの妹「お初」さんが、

能力をいかして江戸の事件を解決する話です。

死人が生き返る事件と、岩がカタカタする事件と、

後、連続殺人なんかです。

忠臣蔵なんかも絡んできます。

盛り沢山。

ついでに与力の息子さんの面倒も見たり見られたりします。




一つ一つの事件が、あれよあれよと繋がっていって、

何だか忠臣蔵(というか元の事件の)解釈にまでいきつきます。

でも本筋にはそんな関係ありません。

関係ないくせに印象が強いです。

何故ならば。

もしこんな真相だったら、浅野内匠頭さんも、吉良上野介さんも、

赤穂浪士さん達も皆まとめてやってられないと思うからです。

簡単にまとめると・・・結局、無駄死に?みたいな?

そりゃ岩ぐらいカタカタするでしょうよって感じです。

もう皆で踊ればいいんじゃないかな。

何となく。

やりきれないから。


えーと。

後に残るものは、そのどちらを向いても救われない解釈が

一番大きかったんですが・・・。

色々な事件が繋がって繋がって、江戸の町をお初さん達が

失踪していく感じが心地よかったです。