「銭ゲバ」をね、楽しみにしてたんですよ。
誰も覚えていないでしょうが、というか、自分でも
忘れかけることが多いのですが、一応松山さんの
ファン・・・だった気がしたので。
映画はなかなか観にいけないのですが、
テレビなら毎週観られますからね。
楽しみにしてたんですよ。
おまけに、松ケンが、
「金のためなら何でもするズラ」
などと、ひどい荒み方をしていて、
どんなに鬼畜で最低野郎なんだと心ときめかせて
楽しみにしてたんですよ。
で、
都合が悪くてリアルタイムでは観られないかな、と
思っていたんですが、何となくタイミングが合って、
リアルタイムで観られるようになったんですね。
喜んで観だしたんですよ。
松ケンが殺気と怒気に満ち溢れていて、
初っ端から私のテンションは上がりまくりましたよ。
人をゴミのように無視する様とか、人を虫ケラの
ように軽蔑しきっている眼差しとか、もうたまらんね。
ってな感じでしたよ。
テンション急上昇ですよ。最高潮ですよ。
けれど。
何故か一緒に観ていた親のテンションは
だだ下がりですよ。
時間が経つごとに食卓の空気が重くなり、
挙句の果てに、
「もうこんなの観るのやめなよ」
と、チャンネル権剥奪されましたよ。
録画はしてあるんですが、リアルタイムで
観られると思って浮かれていたのでショックでしたよ。
でも親が激しく嫌がるんですよ。
「こんな暗いの観ないでよ」とか言うわけですよ。
「心が荒む」とか言うわけですよ。
正直意味が分かりませんでしたよ。
何故、私の親がこんなにも真っ当な神経をしている
のか、意味が分からない。
何故、リングの貞子で大爆笑する私の親が、
こんな普通の感覚なのか、意味が分からない。
もう本当に分からない。
何故私の親なのにこんなに真っ当なのだ、
おかしいじゃないか!!
てな、感じですよ。
何が言いたいかっていうと。
また後で一人で静かにビデオ観ます。
寂しくなんか、ない。