◎「過ぎる十七の春 2」

過ぎる十七の春 2 (2) (バーズコミックス)/小野 不由美
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※ネタバレします。要注意。



小野不由美原作小説の漫画化作品、二巻目。

この二巻で完結です。


従兄弟の隆が急に冷淡になり、その母親が壮絶な

自殺を遂げた後の話です。


過去帳を調べ、九代目以降、菅田家の長男が全員

十七歳で死亡している、という事実を知った直樹。

なかなか口を開きたがらない母親を問い詰め、

伯父の死亡時の話を聞き出します。

その結果、伯父と隆の状況が極めて似ていたことが

判明。

更に考えを進めていこうとする直樹でしたが、

今度は直樹自身にも変化が現われてきます・・・。


というような話です。


今度は直樹が次第におかしくなっていきます。

母親を「本当の母親から自分を奪った女」と思いこみ、

「あんな・・・・・・女」と言ったり、机を蹴っ飛ばしたり、

母親に煮えたぎった薬缶の湯をかけようとしたり。

派手な反抗期だね、お兄ちゃん☆

てな感じです(違います)。

この直樹の思考が次第に歪んでいく様が、

洗脳されていく様が、その丁寧な描写が、

たまらなく楽しくてたまりません!!

日本語がおかしい?

いいじゃないですか。

楽しいんだもの。

ああ、いいなあ、

人が堕ちていく様というのは!(変態)


まあ、そんな感じで、
直樹もおかしくなっていくわけですが、

最後には色々と謎も解明され、それなりに

すっきりとした終わりを迎えます。




・・・それにしても、猫の三代(さんだい)が強すぎて

驚きます。何故三代はあんなにも勇敢で飼い主

思いで強いのか・・・。
家のウリ様なんて、飼い主の危機には率先して

逃げ出しそうなのに・・・・・・・。