◎「PERSONA -trinity soul-」

ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ Vol.1 【完全生産限定版】
¥3,730
Amazon.co.jp


第十七話「風の里にて」の感想です。



※ネタバレします。要注意。




な、なんがっ・・・い゛い゛はなじ・・・だっだ・・(涙)


稀人達との戦いが盛り上がってきた。

かと思いきや、

一転めぐみちゃんの過去のわだかまりの、静かな

展開の話で、温度差があったけど、でもとても良い話で

良かっだ・・・でず・・・ぐすっぐすっ(泣くな)


今回は、

前回の戦いで負傷した洵を、自分の実家に連れて

いっためぐみ。すぐに洵の応急処置は済んだものの、

めぐみは複雑な表情でいた。それは彼女が過去に、

事故から弟をペルソナで助けられなかったことに

関係していたのだが・・・。

という感じの話でした。


このめぐみちゃんの複雑な家庭事情と偶然の事故、

そこから深まってしまった家族間の溝が、お互い歩み

よりたくてもどうしても歩みよれない雰囲気で描かれて

いて、とても心に来ました。

お互い、許して欲しい、でもどこか許せないところが・・・

という葛藤が、自然に滲み出ていてとても・・・よがっ(泣くな)

最後の、少しぎくしゃくしながらの和解も、何かこう

心に響いてじんと来だんだよ゛~うわ~(もう泣いてやる)

もう、いいじゃないか。

この和解で充分じゃないか。


稀人との戦いとか謎とか、どうでもいいじゃないか。


・・・いや、よくないか・・・。



というか。

前から思ってたけど、

洵君の人としての器が大き過ぎて怖い。

大怪我をして寝込んでいたのに、起きた途端に

洵「大丈夫。近くにペルソナはいないよ」

めぐみちゃんを安心させる気遣いの一言。

めぐみちゃんが兄を起こそうとすれば

洵「いい。寝かせてあげて

まるでこちらが兄かのような余裕のある発言。

そして、めぐみちゃんの重い過去の告白を

受け止める度量。

若干十四歳だというのにこの大きさ。

只者じゃないな!

そしてめぐみちゃんと継母との和解の折には

夏みかん(?)を拾って、拭いて、微笑んで去る

という謎のキーマン的な雰囲気を醸し出して・・・

只者じゃないというか、お主、何者だ!?

洵、謎多き少年・・・。



話には関係ないですが、この作品、風景や

背景の物などが丁寧に描かれていて好きです。

今回も日本家屋の少し薄暗い様子とか、障子を

通ってくる日の光とか、提灯(?)の光が部屋を

照らす様なんかが、雰囲気たっぷりに描いて

あって何だか落ち着きました。

こういう雰囲気を作ってくれる作品が何故か好きです。



あー。

諒兄さんは今回も不在・・・。

けれどそれなりに毎回存在は漂わせていてくれるので

結構すごいと思う(笑)