「獣神演武 HERO TALES」見ました。

第一話「破軍吼ゆる刻」の感想です。



※ネタバレします。要注意!



冒頭でお坊さん達がバタバタ倒れていて、何となく

「賊にやられて失神しているんだろう」と思っていたら、

後で普通に死亡していたことが分かり、切なくなりました。


初っ端から僧侶達を大量虐殺した犯人は、賢帝国の将軍

慶狼(けいろう)で、彼は蓮通寺に納められている「賢嘉

爛舞」という覇者の剣を奪いにきたらしいのですが、主人公

岱燈(たいとう)がそれを何となく阻みにきます。

「何となく」と書いたのは事情を全く知らないまま、また

知ろうとしないままとにかく突っ込んできたからです。慶狼

は何度か、「剣に触るな」とか「剣を置いてされ」と意味あり

げなことを言ってはいたんですが、岱燈全く聞く気なし。

「剣を置いてされ」と言われたら、「うっせえ!完全に

頭来た!」と言って、剣を抜きます。人の話を恐ろしく

聞かない子です。

そして慶狼は慶狼で意味深な分からない単語を連発したり

して会話しづらい雰囲気を醸し出し、この二人の「一応対話

しているはずなのにコミュニケーション不全」な状態はある

意味面白かったです。やる気あんのか。ないのか。拳で会

話か。

そして結局、力で勝った慶狼が剣を奪って去っていきます。


慶狼にやられた岱燈は、怪我はしたものの無事に生還。

けれど、友達の僧侶達を殺されてしまったことに対して

苛立ちと悲しみが抑えきれず、僧侶達の墓標の剣を

墓から抜いて森林破壊します。落ち着いてください。

友達が草葉の陰で余計泣くと思います。

案の定、血の繋がっていない妹の頼羅(らいら)に「カッ

コ悪い」「みっともない」と罵られる岱燈(笑)しかしこの妹、

「血の繋がっていない」ところがミソで、当然というか何と

いうか岱燈に惚れてます。うーん。でも見たところ、すごく

愛情の示し方が複雑なんですよね。罵った後に薬草を

投げつけて去るとか、励まそうと思って崖っぷちにい

る兄を蹴りつけて落とそうとするとか。SとMの混在

ぶりが素晴らしいけれど、恋愛成就は困難そうです・・・。


一方、覇者の剣を奪ったものの、既に剣自体が主を

岱燈と定めてしまっているため(主を選ぶって嫌な剣だな)

剣を抜くことが出来ない慶狼。岱燈の元に刺客を送り込

みます。

この刺客が死人の変態さんで、妹頼羅を操り人形に

して岱燈の元に行かせます。


岱燈「(悲鳴が聞こえたため)何かあったのか?頼羅」

頼羅「来ないで、岱燈」

岱燈「何だってー?聞こえな(笑顔)」


そして笑顔で蹴られる岱燈(笑)

人の話を聞きなさいってば!聞こえないんじゃなく

て聞く気がないんでしょう。

そして簡単に金縛りにかけられる岱燈。「妹を操った

意味はどこに!?」と困惑するほど、あっさり倒れて

しまったんですが、妹のは刺客の趣味だったようです。

妹と戦わなくて良かった、良かった・・・?

簡単に動けなくなってしまった岱燈に、刺客は高笑い

して言い放ちます。

刺客「坊やに足りねぇもんを教えてやる。野望に

   ××(聞こえませんでした・・)、権力、知識、

   猜疑心、そして憎悪だ!」

足りないもの多すぎ。

欠落しすぎの岱燈の前で、刺客は妹をいたぶり始め

ます。その様に、激しく怒る岱燈。そして憎悪で覚醒。

何だ。じゃあ野望とか権力とか知識とか猜疑心とか

は必要ないの?刺客さん、嘘ついた!!


そんな感じで(どんな?)第二回へ。



うーん・・・。

王道な少年漫画!!っていう印象ですねー。

熱血主人公!敵!剣!そして戦い!!みたいな。

王道なものとしては面白そうです。

でも、私はちょっと苦手な分野かも・・・。

だって・・・ほら・・・ヘタレだから熱血に逃げ腰になるし、

ひねくれてるから悪に染まった人大好きだし。それも

ただ単に「悪」っていうより自分も苛まれるサイコさん的

な人が好きだから・・・ね?(同意を求めてみる)

だから、感想を書き続けるかは微妙かも・・・。でもまだ

何回かは見るつもりです。


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