「一目惚れって本当にあるんだね。」
「………………。」
「。。。。」
「………………。」
「ひとめb「聞こえてるけど。」」
「聞こえてるなら最初から返事してよ。」
「私貴方が思ってるほど酔ってないですよ。持ち帰りたいなら他当たってください。」
「え、今俺そうゆう理由でキミに声かけてると思われてるって事?」
「はぁ……。"一目惚れって本当にあるんだね?“そんな安っぽい台詞が平気で吐ける人が信用できないだけです。」
「俺、結構本気だよ。」
その時のあの声とあの顔は何か惹きつけられるものがあった。
「別に持ち帰りたいわけじゃない。俺だって一目惚れなんか基本的に信じるようなやつじゃないんだけどね。」
「なんかキミには惹かれて仕方ないんだ。」
今までの軽い雰囲気を一変してそんな事を言うこの人は本当になんなんだろう。
翔の第一印象はと聞かれれば即答できる、
調子に乗った変人。
「じゃあもお私に話しかけちゃ駄目です。」
この時の私は傷心で、
「キミの言う通りにしたら僕は何か得するの?」
あたしより年上のくせに真面目な顔で返してくるのが面白くて、
「次どこかで会えたら話てあげてもいいです。」
「キミをここで待ち伏せるのはアリ?」
「ぷっ…。」
さっきまで笑えなかったのに翔があんまりにも真剣すぎてわらけてきて。
「え、なに。、答えてよっ。」
見た目にそぐわぬ可愛い返事をするもんだから。
「アリです。とは言わないけどノーコメントにしておきますね。」
嬉しかったんだ。
「わかった。」
君の胸で泣けてたら変われたの?
「じゃあ…今日は黙って撤退しようかな。」
その日翔は私の隣で一杯だけ飲むと、ウインクまでつけてまたねっ。と去っていった。
「ごめん秀太。私やっぱ今日は帰るね。」
「えっ?、ちょ実彩子!お前大丈夫か?今更遠慮とか気持ち悪いことするなよ?」
「大丈夫だよ。ありがと。また来るから。」
「おう。気をつけて帰れよ!」
やはり秀太はどんな時でも私に優しい。
今日は電車に乗るな。ってお金渡して来るから断って大人しくタクシーで帰った。
疲れた身体はベットに横たわるとすぐにスイッチをオフにして、いきなりやってきて一方的に話して帰って行ってあの人の事を眠りに落ちた私は途端に忘れてしまっていた。

