今日は少し悲しい記事になってしまいますが、自分の中での気持の整理をするためにもブログに残しておこうと思います
今月14日に私の母がこの世を去りました
享年72歳の生涯です
直接の死因は正直分かっていませんが入院中に突然呼吸が停止し、40分以上蘇生を試みても帰っては来ず、病院からの連絡で駆けつけた時はすでに亡くなっていました
ことの始まりは今夏に市民検診でガンが発覚したことが始まりで卵巣ガンのステージⅢC(他臓器転移)という状態
先月 子宮と卵巣を摘出し今月から化学療法治療を始めた矢先の出来事です
残された家族にとっての救いは、ひとり暮らしの母が自宅ではなく病院で眠るように息を引き取ったということだけでした
残された家族・・・
それは私と二つ下の弟
そしてそれぞれの家族だけです
悲しむ間も無く姉弟二人で母を見送り、母の遺骨を分け合い、納骨までの間はそれぞれの家で手元供養をしていこうと決めました
+ + +
去年末の我が家の引っ越し前にも両大腿骨骨折で手術とリハビリで3ヶ月も入院したけど、奇跡的に後遺症もなく復帰し、今年の春に一人で新居にも遊びに来れるほどの回復を見せた母でした
ガンと告知されてからは家族として治療のケアや今後何かしらの覚悟をしていかないとと思っていた矢先のこと
まだ何の覚悟も準備もできていなかった・・・
母はこの15年間でいくつもの病に襲われ、たくさんの苦しい経験ばかりでしたが、その渦中でも大好きな美容師という仕事と二人の子どもを思う母親でした
眠るように亡くなった母の体を病室でキレイに拭きながら「もう痛い思いも苦しい思いもしなくてもいいんだよ」と泣きながら話しかけてはいるものの、本当に亡くなっているのだろうか?寝ているだけなんじゃないか?と思うほどその死顔は安らかです
亡くなってからの数日は目紛しい日々だったけど、手元供養するための祭壇や仏具 お花などが揃って 今家族で毎日手を合わせています
そして今朝 夢でやっと母が私に会いにきてくれました
それは我が家のダイニングにひとり座る母がこちらを見ながら微笑んでいる姿
私は何度も何度も母を呼び「ごめんなさい」と謝るのだけれど、その声は私の耳にも届かず声が出ません
そんな私を抱きしめるために私のそばまできた母を抱きしめ返すことが精一杯でした
「ゴメン、ごめんね、、ありがとうね」・・・
そこで目が覚めました
ずっと言いたくても言えなかった言葉を伝えられてよかった
母の穏やかな笑顔を見ることができてよかった
ずーと引っかかっていた何が少しだけ薄れたような感じです
母の遺影は20年前の写真にしました
今より少し若い母の顔ですが、私たち家族が思い描く母のイメージにぴったりの写真です
その笑顔を見ると今でもまだ涙が出るけど、毎日勇気も貰えます
明日からもまたいつもの毎日が訪れるけど、母が安心していられるよう精一杯悔いのない日々を送ろうと思います