の続き。
そのメールからほどなくして、
お礼に食事のお誘いがきた。
なんの迷いもなく、承諾し
私は彼のオフィスのある街へ
仕事が終わった後に向かった。
オフィスの近くの居酒屋に行った後、
彼はオフィスでワインでも飲もうと
言った。
私はなんの気なしに一緒にオフィスに
向かった。
そんなに高くはないけれど、
「印税が入ったらロマネコンティを
買いたい」
という人なので、
ワインは美味しかった。
ある瞬間、彼が私に近付き唇を重ねてきた。
私は軽くパニックを起こしていた。
私は教え子だし、
先生が男になるなんて。
戸惑っていると、彼は苛立ち
「するの?しないの?」
と言ってきた。
今、思えば
「苛立ちながら聞くって、どうよ?」
と思えるが
そのときは、完全なる上下関係のもと、
私は彼を受け入れるしかなかった。
続く