ゴールデンウィークは、文献研究の好機。

専門書をゆっくりと読み耽る時間がある。

 

大学院時代に没頭した「複雑適応系」の文献を久しぶりに読もう。

選んだ文献は、W. Buckley の Society - A Complex Adaptive System (Ch.7)

組織現象の研究の契機になった文献のひとつ。

訳本も持っているが、原著の方が著者のニュアンスが伝わり、やっぱり面白い。

 

当時は、アメリカのサンタフェ研究所をはじめとして、学界では、「複雑系」「自己組織化」がブームだった。

御多分に洩れず、修士論文は「複雑適応系マネジメント(序論)」を書いた。

博士課程でも managed self - organizing (管理された自己組織性)というパラドキシカルな概念を打ち出して研究に取り組んだ。

いまは誰もそれに触れない・・・あの複雑系ブームは一過性のものだったのか?!

 

実務家として、現場体験を帰納的に一般化して課題を抽出。

研究者として、経営理論を演繹的に現場で援用する方法論を模索。

 

普段は二足の草鞋を履いている。

 

理論と実践・・・日本では、「実務」と「研究」を隔てる二分法が、なぜか好まれている。

 

P. F. ドラッカーは「実践なき理論は空虚であるが、理論なき実践は危険である」とも言っている。

理論と実践のインタラクティブな蓄積が大切だと思う。