アンプティサッカー偏⑤
42歳でむかえた全国大会。
地元大阪での開催でした。
たくさんの方が応援にきてくれていました。
期待に応えようとチームで士気は高かったです。
私が出場した過去の大会は全て3位でしたので、
今大会は何が何でも優勝したいと思っていました。
予選リーグもいつも2位通過だったので、
まずは予選リーグを1位で突破することを目指しました。
1日目の予選リーグの初戦は危なげなく勝利をしました。
続く相手には今まで勝利をしたことがありません。
1位通過にはこの壁を乗り越えないといけませんでした。
試合開始から全員が気迫のあるプレーをしていました。
得点を奪うために果敢に攻撃をしていました。
攻撃力のあるチームなので、ディフェンス陣と連携を取りながら、
粘り強く守っていました。
そんな中、前半に私たちは先制点を奪いました。
今までとは違ったシチュエーションになりました。
相手が焦っていることがわかりましたので、
私はメンバーに落ち着いてプレーするように指示をしました。
前半は1-0で折り返し、勝負の後半へ。
相手はギアを上げてきました。
開始早々からピンチの連続でしたが、
必死で守っていました。
それでも相手の勢いを止めることができず、
失点をしてしまい、同点に追いつかれました。
そのあとも攻め込まれることがあったのですが、
ピンチを防いでいました。
そうするとエースが値千金のゴールを奪いました。
この得点を守り切り、勝利をすることができました。
今までの歴史を塗り替えることになりました。
2日目の準決勝ですが、ここで負ければ予選リーグの
頑張りが無駄になってしまうので、
ここを突破することを全員で共有をしました。
前半こそ得点が奪えずに苦しみましたが、
後半に入ってからは立て続けにゴールをし、
2-0で勝利をしました。
初の決勝戦進出となりました。
ここまできたら絶対に優勝したいという気持ちでした。
迎えた決勝戦では相手の厳しい守備に
攻撃がうまくいかない状況でした。
相手チームに何本シュートを打たれたのか
わからないくらいでしたが、なんとか防いでいました。
しかし、前半に相手にゴールを奪われて苦しい展開になりました。
でも、後半に入ってからすぐに私たちは反撃に出て、
ゴールを奪うことができました。
同点に追いついてから一進一退の攻防が繰り広げられていました。
何でもピンチが訪れましたが、ブロックをしていました。
そして、残り時間わずかなところで、
相手の強烈なシュートを弾いたのですが、
そのこぼれ球を押し込まれてしまいました。
失点した時間も悪く、反撃もできずにこのまま試合終了となりました。
本気で優勝を目指していたので、すごく悔しかったです。
私たちのチームメイトは泣き崩れていました。
優勝はできませんでしたが、はじめて決勝まで進めたことや
準優勝できたことに胸を張ろうと伝えました。
表彰式では個人賞の表彰も発表されます。
チームの選手からは得点王と特別賞に選ばれました。
そして、なんと私はベストゴールキーパー賞を受賞することができました。
負けた悔しさはあったけど、私のプレーが評価されたことは
すごく嬉しかったです。
歴史を自分たちの力で変えられた大会となりました。
大会後に日本代表の選考会がありました。
選ばれるとメキシコで開催される
ワールドカップに出場することができます。
私も候補に選ばれることになり、
千葉県までが1泊2日の合宿にいきました。
体力テストや試合形式のゲームなどをしました。
私は選ばれたい一心でアピールをしました。
2日間の合宿も終わり、自分ではやり切った感がありました。
しかし、後日発表をされたリストには私の名前はありませんでした。
悔しい気持ちや残念な気持ちがこみ上げてきました。
納得できないこともあり、しばらくアンプティサッカーから
離れていました。
そんなときに19歳のゴールキーパーが入団してきました。
高校時代にはゴールキーパーをしていましたので、
かなり上手でした。
私はこの選手がいれば、このチームも安心だと思いましたので、
アンプティサッカーを引退する決断をしました。
たくさんの素晴らしい仲間や関係者と出会い、
今まで経験したことがないことをさせてくれました。
障がい者でもなんでもできること、
そして前向きにチャレンジする姿は勉強になりました。
アンプティサッカーと出会えて本当に良かったと思います。
私にとったら大切な宝物になりました。
これでアンプティサッカーのストーリーは終了となります。
読んでいただいてありがとうございました。
次回からは私の仕事や日常生活のことを綴らせていただきます。
また読んでいただけると嬉しいです。
🌈現在、あなたのお悩みを解決するための
無料相談・体験セッションを募集中です！
下記のLINEからお気軽にお申し込みください✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌟