社会人偏⑱

 

4カ月の間が空き、後期の講義が始まりました。

後期は、堺市での1週間泊まり込み合宿です。

 

前期で厳しさを体験していたので、

今回はしっかりとコンディションを整えて参加しました。

 

久しぶりにメンバーたちと会えるのが楽しみでした。

集合場所では、前期の緊張感とは違い、

仲間意識が芽生えていたため、

大盛り上がりでした。

 

集まって早々に、指導実践と講義が始まりました。

指導実践では「やっぱりこれはハードだな」と、

前期のことを思い出しました。

しかし、厳しさの中にも笑いがあり、

前期よりも雰囲気が良かったので頑張ることができました。

 

後期では、指導実践のテスト、講義のテスト、そして面接があります。

すべてをクリアしなければ合格になりません。

一度だけ補習を受けることはできますが、

不合格になると翌年に再受講しなければなりません。

 

講義が終わってからはテスト勉強も加わり、

前期より余裕はありませんでした。

それでも、仲間がいたからこそ乗り越えられました。

 

足が痛くても仲間のためにプレーをする選手、

それを見て助け合う人たち…

そんな優しさが見られたのは、大きな学びでした。

 

私も老体に鞭を打ちながら走り続けていました。

 

 

 

 

苦楽を共にした仲間とも、もうすぐお別れです。

合宿最終日にはテストがありました。

 

午前中は指導実践のテストです。

「みんなで合格したい」…

そんな雰囲気が漂っていました。

 

選手役の人たちは、指導者役のためにとても協力的でした。

自分の番が来たときは緊張しましたが、

「やるしかない」と腹をくくりました。

納得のいかない部分もあり不安でしたが、

無事にクリアすることができました。

 

数名が補習となりましたが、

そこには素晴らしい光景がありました。

 

選手役の人は全力でプレーし、

他の人たちは自然に応援していました。

その結果、指導実践は全員が合格となりました。

 

 

 

夕方からは筆記テストと面接です。

筆記テストの結果は後日発表でしたが、

私は自信があったので問題ありませんでした。

 

しかし、幼なじみがまさかの補習となってしまいました。

来年、テストだけを受け直さなければならなくなり、

かなり落ち込んでいましたが、

私にできるのは励ますことだけでした。

 

最後に行われた面接では、

リラックスして終始楽しく話すことができ、

無事に合格をいただきました。

 

他の人もほとんどが合格でしたが、一人だけ補習となり、

天然キャラだったその人はみんなから

「面接で補習って!」といじられていました。

 

すべてが終わった夜には、

夕食を囲んで打ち上げをしました。

講師の方々もとても素晴らしい方ばかりで、

みんなで大盛り上がりでした。

 

講師の方々や仲間には、本当に感謝しています。

 

 

 

サッカーの指導だけでなく、

人間的にも成長できたと思います。

そして、人としての幅も広がりました。

 

今でも当時の仲間とはグラウンドで顔を合わせることがあります。

大変でしたが、チャレンジして本当に良かったと心から思います。

 

後日、筆記テストも無事に合格との通知が届き、

B級ライセンスを取得することができました。

 

そして次回は、私の人生を180度変えてくれた

「出会い」について綴らせていただきます。

 

次回につづく…

 

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