社会人偏⑩

 

指導者としてスタートを切った私には、

乗り越えるべき壁ばかりが立ちはだかっていました。

 

指導力、人間力、全てにおいて足りていませんでした。

 

その中でも、最も大きな課題は「人脈の少なさ」です。

 

長年、人間嫌いで心を閉ざしていた私は、

自分から積極的に人と交流してきませんでした。

 

そのツケが、この指導者という立場になって回ってきたのです。

 

何に困るかというと情報が入らない、

チームを成長させるために不可欠な

練習試合の相手が見つからない

 

公式戦以外で実戦経験を積むには、

自力で対戦相手を見つけ、交渉しなければなりません。

人脈が少ない私にとって、それは途方もなく高いハードルでした。

 

そして、目の前に突きつけられたのは、究極の二択です。

・「苦手なことに逃げるのか」

「苦手なことにチャレンジをするのか」

 

深く考え、最終的に自分で出した答えは、

「苦手なことにチャレンジする」でした。

 

みなさんはどちらを選択しますか?

 

 

 

これは、自分自身を変える最大のチャンスになるのではないか。

そして、この人脈づくりの経験が、今後の指導者人生や、

さらにその先の人生で必ず役に立つはずだと考えたのです。

 

また、人を指導するのに自分が苦手なことから逃げていたら

指導ができないとも思いました。

 

長年の人間嫌いを克服するのは、

もちろん簡単なことではありませんでした。

 

人脈を増やしていく作業は、

まるで重い扉を一つずつ開けていくように、

難しさを感じました。

 

しかし、一歩ずつ進むしかありません。

 

私は部員にも協力してもらいながら、

少しずつ知り合いを増やしていきました。

 

初めて対戦をしてもらうチームの代表者の人と会う際には、

基本的な4つの行動を取り組むことを決めました。

1.自分から挨拶をする

2.笑顔で対応する

3.積極的に自分から話しかける

4.仲良くなってまた対戦してもらえるようにする

 

「こんなこと、誰でもできるだろう」と思うかもしれません。

しかし、当時の私にとっては、

「何から始めていいのか分からない」

状態からのスタートでした。

 

今のようにSNSで簡単にコンタクトを

取れる時代ではありません。

当時の私は、地道に対面で

信頼を築いていくしか道はありませんでした。

 

最初は部員にも協力してもらいながら、

友達や知り合いを通してなんとか練習試合を組んでいました。

 

人間嫌いだった私が、グラウンドで初めて会う人に

笑顔で話しかけている。その姿は、

自分自身にとっても違和感しかありませんでした。

 

すぐに人脈が広がるわけではないので、

同じチームに何度も対戦をお願いすることもありました。

「これでは全然ダメだ」と感じた私は、試行錯誤を繰り返し、

自分から積極的に行動することにシフトしました。

 

「自分から連絡をする」

「仲良くなった人に他のチームを紹介してもらう」

今までの自分では想像もつきません。

しかし、この経験を通して、

自分次第で人は変われるのだと心から思いました。

この、苦手なことへチャレンジし、

自分の殻を破った経験こそが、

今の私にとっての貴重な財産です。

そして、「人は必ず成長できる」という、

コーチングをする上での

揺るぎない信念の土台となりました。

 

社会人偏⑪につづく

 

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