社会人偏①
私は18歳で社会人になりました。
働くことへの不安や、戸惑いがありました。
会社の仕事は建設業でしたので、
サッカー部の仲間の多くは
現場で働いていました。
私は身体的な制限もあり、
社内業務を任されることになりました。
しかし、当時の私は世間知らずで、
生意気なところがありました。
高校で先輩がいなかったことが
影響していたのかもしれません。
いじめられてきた過去がトラウマとなっていて、
人間関係に強い嫌悪感を抱いていました。
尖った態度、強い反発心、そして劣等感や孤独感…
それらが混ざり合い、会社の空気に馴染むことができませんでした。
会社の仕事のこともわからない、
社会のルールもまだ理解できていなくて
上司に怒られることばかりでした。
上司にも反発をしたことは少なくありませんでした。
きっと「めんどくさい部下だな」と思われていたと思います。
そんな私を救ってくれたのが、サッカーでした。
同期入社も多かったので楽しくしていました。
大手企業の実業団チームではなかったので、
通常の仕事が終わってから週に3回、
近くの学校や公園で練習をしていました。
私は通勤で1時間半かかっていましたので、
練習がある日は家に帰るのが夜遅くでした。
また、土曜日や日曜日は試合が入っていましたので、
休みという休みはほとんどありませんでした。
仕事とサッカーの両立の難しさを痛感しました。
それでも、サッカーが好きだから続けることができました。
社会人のレベルがどういうものかが、
全く知らずにプレーをしていました。
私たちのチームは年上の選手が多く、
韓国人選手も居て、レベルがすごく高かったです。
高校3年間で鍛えた体力とフィジカルには自信がありましたが、
大人たちはその上をいく存在でした。
スピード感や体格の差に戸惑いながらも、
「負けたくない」という気持ちで食らいついていきました。
最初はなかなか試合に出ることができませんでしたが、
徐々に出場機会も増えていきました。
私が入社した頃から大阪の社会人で、
一二を争う強豪チームとなっていました。
会社に入って優勝を経験できたことは
すごく刺激がありました。
上位カテゴリーに上がるための大会にも参加しましたが、
その壁は大きく、昇格することができませんでした。
社会人になってはじめは苦労がしましたが、
サッカーでは順調に成長していきました。
しかし、そんな私に大きな出来事が起こりました。
ちょうど20歳のときです。
梅雨時で大雨が降っているある日の日曜日の朝。
試合に向かう準備をしていた私のもとに、
母から電話が入りました。
「お父さんが職場で倒れて、緊急搬送された」と。
私は急いで病院に駆けつけました。
診断の結果は、胃潰瘍が悪化して
胃に穴が開くほどの状態でした。
責任感の強い父は、痛みを隠して働き続けていて、
母にも何も言っていなかったそうです。
そして、緊急の手術を受けることになりました。
私は病院に残ることを母に伝えましたが、
「ここは私が見ておくから試合に行ってきなさい」
と送り出してくれました。
私は父のことが心配でたまらなかったのですが、
その言葉に甘えて試合会場に向かいました。
そして…
その日、私に悲劇が襲いました…
社会人偏②につづく
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