番外編①

 

高校生編もいよいよ佳境に入ってきました。

今回は少し視点を変えて、

チームとは別の物語を綴りたいと思います。

 

新人戦が終わってから和歌山県選抜の活動が始まりました。

私は候補として参加することになりました。

 

ずっと選ばれたいと思っていたので、

やる気に満ち溢れていました。

 

エントリーメンバーに選ばれれば、

国民体育大会の近畿ブロック予選に出場できます。

 

そんな目標を胸に、月に一度の強化合宿や試合に臨みました。

チームとの活動とは違い、他の高校からも選ばれていました。

 

普段はライバルとして対戦しているメンバーなので、

知っている選手もいれば、知らない選手もいました。

まずはコミュニケーションを取ることから始まりました。

 

チームでは走る練習が中心でしたが、

選抜ではまったく違うメニューでした。

新鮮で、刺激的で、そして何より楽しかったです。

 

合宿先では、チームで習慣にしていた朝の散歩を取り入れたり、

宿舎では一緒に遊んだりして、少しずつ距離が縮まっていきました。

参加することがすごく楽しみになっていきました。

 

インターハイ後のお盆の時期に近畿ブロック大会がありました。

私は近畿ブロック大会のエントリーメンバーに選ばれたので、

出場することが決まりました。

 

インターハイでの悔しさを抱えながらも、

「選ばれたからには責任を持ってやり切る」

と気持ちを切り替えていました。

 

この頃には、選抜チームにも確かな絆が生まれていました。

 

2府4県、6チームが3チームずつに分かれて予選リーグを戦い、

1位になれば全国大会へ。

2位でも決定戦に勝てば出場が決まります。

 

和歌山県はレベルが高くないので、

過去何十年と本戦に出場できていませんでした。

 

対戦相手からすると勝てる相手だと思われていました。

初戦は地元大阪府代表でした。

 

優勝候補とも言える強豪でしたので、

誰もが大阪府が勝つと思っていたと思います。

 

しかし、中学時代の友達も居たので負けたくない気持ちでした。

 

試合は予想通り厳しい状況でした。

守りを固めてカウンター攻撃を狙っていました。

 

その戦術がうまくはまり、先制点を奪うことができました。

さらに追加点を取ることができ、まさかまさかの2-0。

 

後半に入って1点を返されましたが、

粘りに粘って2-1で勝利をしました。

 

私はこの試合では出場しませんでしたが、

ベンチから仲間のために必死で声を出していました。

 

試合後、友人から「まさか和歌山に負けるとは」と言われ、

「してやったり」という気持ちでした。

 

続く滋賀県との試合では先発で試合に出場しました。

引分け以上で首位通過ができる状況でした。

 

私たちは油断もなければ、気負うこともなく

冷静に戦っていました。

それどころか試合を楽しんでいました。

 

相手は勝つしかない状況で焦る気持ちがあるのが

感じられましたので、そこをうまく付くことができました。

 

先制点を奪ってから粘り強く守備をして

そのまま1-0で勝利することができました。

勝利に貢献できてすごく嬉しかったです。

 

そして和歌山県として何十年ぶりに全国大会に

出場することが決まりました。

 

スタッフ陣は信じられないと大盛り上がりでした。

私たちの力で奇跡を起こしました。

 

 

 

京都府との決勝戦はお互い譲らず

0-0の引き分けになり、

両チーム優勝となりました。

 

誰もが予想をしていなかった和歌山県が優勝する

ということになりました。

 

私たちは個々の能力では劣る部分があったと思いますが、

仲間同士で団結をしていたので、

チーム力としての結果が出せたのだと思います。

 

仲間との絆が強くするということを

学べた大会となりました。

この経験が今でも自分の力となっています。

 

番外編②につづく

 

🌈只今、あなたのお悩みを解決するための

無料相談や体験セッションを募集中です!!

下記LINEからお申し込みください✨

 

友だち追加

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました🌟